P.ローリー主宰のマッチプレー ライダーカップ代表争い佳境
2016年 アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー
期間:08/04〜08/07 場所:アーチャーフィールドリンクスGC(スコットランド)
ポール・ローリーマッチプレーの知っておくべきアラカルト
2016年シーズンのメジャー4戦全てが終わり、ヨーロピアンツアーは64選手が直接対決を繰り広げる今週の「アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー」で通常業務へと復帰することになる。
■2015年大会を振り返る
マーカーリンクスGCで開催された昨年の第1回大会は、キラデク・アフィバーンラトがロバート・カールソンとの劇的な決勝戦を制し、2015年シーズンでは2度目、そしてキャリアでは3度目となるヨーロピアンツアー制覇を果たした。タイの若手エースは残り4ホールで3アップとし、ほぼ勝利を手中に収めながらも、スウェーデンのカールソンに15番、16番、そして17番と連取され、相手のカムバックを許しそうになる展開となった。しかし、アフィバーンラトは落ち着いてプレーした18番でバーディを奪い、勝利を手にした。3位には、3位決定戦でマーク・ウォーレンを下したイングランドのデビッド・ハウエルが入った。
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マーク・ウォーレンは地元制覇を目指し、スコットランドの同胞であるリッチー・ラムゼイや大会ホストのポール・ローリーらと共に今年も大会に出場する。「ライダーカップ」の有力候補であるクリス・ウッドとマシュー・フィッツパトリックも、ヘイゼルタインへ向けてマッチプレーの腕を磨くべく、今大会に出場する。一方、2014年に「世界マッチプレー選手権」を制したミッコ・イロネンも皆から一目置かれる存在になりそうだ。飛距離では誰をも上回るスペインの飛ばし屋アルバロ・キロス、そして今季開催された「ユーラシアカップ」でマッチプレーの腕前を披露したクリストファー・ブロバーグもフィールドに名を連ねている。ブロバーグのスウェーデンの同胞で、今季の「スコットランドオープン」を制したアレックス・ノレンは、“アバディーンアセットマネジメント”が冠となった大会での連勝を狙っている。
■コース
アーチャーフィールドリンクスでヨーロピアンツアーが開催されるのは今回が初めてだが、同コースは現「全英シニアオープン」王者であるポール・ブロードハーストが制した「スコットランドシニアオープン」を2015年に開催している。このノースバーウィックに佇むコースは、スコットランドのコースとしては、1972年にヨーロピアンツアーが発足して以来、同ツアーの大会を開催する21番目のコースとなる。全長6978yd、パー72のレイアウトは、ヨーロピアンツアー2勝のDJラッセルにより設計された。
■トリビア
2015年の第1回大会開催により、この大会はヨーロピアンツアーでプレーされた異なる5つ目のマッチプレー方式による大会となった。「PGAマッチプレー選手権」(1972~1979年)、「エプソンヨーロピアングランプリ」(1986~1989年)、「WGC デルマッチプレー」(1986年~現在)、そして「世界マッチプレー選手権」(2004~2008、2009、2011~2014年)がその他の4大会である。