A.ノレンとA.ウォールが決勝戦に進出
2016年 アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー
期間:08/04〜08/07 場所:アーチャーフィールドリンクスGC(スコットランド)
ノレンとウォールが日曜の決勝へ進出
「アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー」は、ここ2カ月でスコットランドでの2勝目を狙うスウェーデンのアレックス・ノレンが、イングランドのアンソニー・ウォールと決勝で雌雄を決する展開となった。
7月にキャッスルスチュワートで開催された「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」を制したノレンは、午前中の準々決勝では同胞のヨハン・カールソンを4&2で下し、午後の準決勝ではイングランドのジェームス・モリソンを3&2で退けて決勝進出を果たした。
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16年前に南アフリカでキャリア唯一の欧州ツアー制覇を遂げて以来、欧州ツアーで431大会に出場して来たウォールは、午前中の準々決勝でチップインイーグルを決めてヘイドン・ポルテウスを退けると、午後の準決勝では同胞のオリバー・フィッシャーにエクストラホール4ホール目で競り勝った。
ノレンはベスト8で対戦したカールションを相手に、2番から5連続バーディを奪って一気に主導権を握ると、その後は相手を寄せ付けることなく完勝を収めた。
欧州ツアー5勝の33歳は、ランチ休憩後も勢いのあるスタートを見せ、出だしから3連続バーディでモリソンに3アップと先行する展開となった。
ノレンは7番で3メートルのバーディパットを決め、4アップとリードを広げた。モリソンも9番と10番を連取して食い下がったが、11番でバンカーからの寄せワンに失敗し、再びノレンに余裕を与えることとなった。
モリソンは12番で4.5メートルのバーディパットを沈めて踏み止まるも、ノレンは続く13番で3メートルのパットを入れて再び3アップと突き放し、その後は相手に主導権を譲ることはなかった。
「すばらしい心持ちだね」とノレン。
「これまで、マッチプレーでここまで勝ち上がったことはなかったんだ。どの試合も精神的に厳しかったけれど、(マッチプレーを)気に入ったよ」。
現在「レース・トゥ・ドバイ」で、2011年に記録した自己最高位に並ぶ14位につけるノレンは、恐らくこれまでで最高のゴルフをしていると自ら認めた。
「恐らく安定感ではこれまでで最高だね」とノレン。「今年はとても安定している。常にスーパーなゴルフができているわけではないかもしれないけれど、とても安定しているんだ」。
準決勝進出でフィッシャーにリードを許すことなくプレーしたウォールは、7番を取るも、続く8番はフィッシャーが6メートルのバーディパットを沈めて奪い返した。
41歳のウォールは、フィッシャーがティショットを大きく曲げた9番を取り、再びリードを奪うも、17番でボギーを叩き、結局試合はエクストラホール4ホール目でウォールがラフからの寄せワンを決めたことで決着した。
「オリーには気の毒だったね。良い試合だったけれど、どちらかは負けなければならないから」とウォール。
「僕らは良い友人で、お互いに良いプレーをしていただけに残念だよ。とても良い試合だったね」。
ウォールとノレンによる決勝は、日曜の午前11時5分にスタートし、フィッシャーとモリソンによる3位決定戦はその15分前にスタートする。