ピータースが連覇へ首位堅守
2016年 D+D レアル チェコマスターズ
期間:08/18〜08/21 場所:アルバトロスゴルフリゾート(チェコ)
ピータースがプラハで首位を堅持
「D+Dレアルチェコマスターズ」は3日目を終え、アルバトロスゴルフリゾートでのタイトル防衛を狙うトーマス・ピータースが2打差の単独首位で最終日を迎えることとなった。
1年前にプラハでヨーロピアンツアー初優勝を遂げたベルギーのピータースは、初日からの3日間を「67」、「67」、「70」でラウンドし、通算12アンダーとしてヨーロピアンツアー3勝目に王手をかけた。
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昨年の優勝以来、急激に知名度を上げたピータースは、昨季の「レース・トゥ・ドバイ」を29位で終え、チェコ入りの直前にはオリンピック男子ゴルフ競技で4位に入った。
彼にはまだ「ライダーカップ」代表入りの可能性も残されているが、それを実現するには今週ここで優勝を遂げ、更に来週の「メイド・イン・デンマーク」でも勝利を挙げる2週連続ツアー制覇が必須条件となる。
首位から2打差の2位には、3日目にコースレコードに並ぶ「64」をマークした米国のポール・ピーターソンが続いている。
その後方の通算9アンダーにはイングランドのロバート・ロックとデンマークのジェフ・ウィンザーがつけており、その1打後方にはイングランドのグレーム・ストームがつけている。
ピータースと首位で並んで3日目をスタートしたウィンザーは、1番のパー5でバーディを奪い、通算11アンダーとして単独首位に抜け出した。
チャレンジツアー上がりのウィンザーは、4番でもバーディを奪って2打差に広げるも、続く5番でボギーを叩き、6番でピン側3メートルにつけたピータースがバーディを奪ったことにより、再び2人が首位で並ぶ展開となった。
ピータースは続くパー3の7番でティショットを3.6メートルにつけると、このバーディパットを沈めて単独首位に立った。
8番では首位争いを繰り広げる2人は、共に難しいアプローチを残すも、ピータースがパーセーブに成功したのに対し、ウィンザーは短いパーパットを外して通算10アンダーに後退した。
今週、ウェッジの精度が上がったことにより若干アグレッシブさを抑えてプレーしていると明かしたピータースは、9番のパー5でレイアップを選択し、3打目を2メートルにつけてこの日3つ目のバーディを奪った。
続く10番も同様の戦術で攻略したピータースは連続バーディで4打差の首位に立つも、11番と12番で連続ボギーを叩いて後続に接近を許した。
「今日はお粗末なショットが多すぎたと思う」とピータース。「終盤、何度かバーディのチャンスはあったけれど、良いパットを打つことができなかったし、最後の方はグリーンが少しボコボコしていたね」。
「今日の出来には満足していないけれど、まだ首位に立っているから明日を楽しみにしているし、良いスコアが出せればいいね。去年も同じだった。僕は1打差の首位だったんだ。この立場でプレーしたことはあるわけで、前回学んだことを活かすことができればいいね」。
「コース上ではキャディとリラックスした感じだし、僕らは良いゲームプランを立てているから、明日へ向け、全ては良い感じに整っているよ」。
14番でこの日3つ目のボギーを叩いたウィンザーは、結局「73」で3日目を終えた。
序盤から勇躍したピーターソンは、1番と2番でバーディを奪うと、5番、6番、そして9番とバーディを奪い、前半を「31」として後半へ折り返した。10番と13番でもバーディを奪ったピーターソンは、15番で長いパットを沈め、この日8つ目のバーディを奪って観客を沸かせた。
ピーターソンは最終ホールで3.6メートルのバーディパットを沈めれば、コースレコードを更新するところだったが、これを低い方へ外し、スコット・ジェイミソンとミカエル・ルンドベリと記録を分け合うこととなった。
同じく出だし2ホールを連続バーディとしたロックは、その後、4番、10番、12番、15番、そして18番でバーディを奪った。
上がり4ホールで3つのバーディを奪って「68」をマークしたストームの1打後方には、同胞のマシュー・フィッツパトリック、デビッド・ハウエル、ライアン・エバンス、そしてチャーリー・フォード、米国のデービッド・リプスキー、そしてスウェーデンのロバート・カールソンがつけている。