首位争いは3人が並ぶ混戦 川村昌弘は39位
2016年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/01〜09/04 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
ランガスキューが首位タイに浮上
「オメガヨーロピアンマスターズ」2日目に見事「63」をマークし、首位タイに浮上したロマン・ランガスキューは、少しもプレッシャーを感じていないと言い切った。
クランスシュルシエレGCで5回目のヨーロピアンツアー出場を果たした21歳のフランス人選手は、首位で並ぶリチャード・ブランドとリチャード・グリーンがツアーでのキャリアをスタートさせたときはまだ小さな子供だった。
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1イーグル、5バーディと、アルプスに囲まれたコースを我が庭の如くプレーした2015年の「全英アマチュア選手権」王者のランガスキュー。午前中のラウンドでこの驚きのスコアを叩き出した時点では、このまま彼が単独首位で3日目を迎えるかに見えたが、その後、ブランドとグリーンが見事なラウンドを展開し、これに並んだ。
イングランドのブランドは上がり3ホールで連続バーディを奪い、通算9アンダーとしてランガスキューに並んだ。一方、豪州のグリーンは13番からの3連続バーディで二桁アンダーまでスコアを伸ばすも、17番でボギーを叩いて通算9アンダーとした。
18シーズン連続でヨーロピアンツアーでプレーしているグリーンは、2010年の「ポルトガルマスターズ」以来となるツアー3勝目を狙っている。
また、ツアー初優勝を目指すブランドも392回のヨーロピアンツアー出場を誇るベテランだが、今季のチャレンジツアーで目下首位に立っているランガスキューは、全く物怖じしていない様子だ。
「来年ヨーロピアンツアーでプレーできるのはほとんど決まっていますので、全くプレッシャーは感じていません」とランガスキュー。「良いプレーができればすばらしいですが、プレーが悪くても問題はありません。プレッシャーは感じていませんし、多分、それで良いプレーができているんだと思います」。
「週末へ向けた抱負ですか?優勝ですね。勝つためにベストを尽くします。でも一番大切なのは、常に楽しむことです」。
「このラウンドにはとても満足しています。ドライバーとパッティングがとても良かったですね。このコースで良いプレーができるのはすばらしいことですよ。自分のラウンドを楽しむことができました」。
11番と17番のバーディを挟むかたちで、14番でイーグルを奪ったランガスキューは前半を「31」として後半へ折り返した。ランガスキューは5番で2打目をピン側1.8メートルにつけてバーディを奪うと、1オン可能なパー4の7番とパー5の9番でもバーディを奪って首位に躍り出た。
ブランドは出だしの10番でボギーを叩くも、17番、18番、2番、そして5番でバーディを奪い、上がり3ホールの連続バーディへと繋げた。
「もう11年目だから、ここでどうプレーすべきか知っていて当然だよね」とブランド。「週末もこの調子で行きたいものだよ」。
「今年はこれまでで最高のシーズンになりそうだけど、まだ勝利に到達したことがないので、是非それを果たしたいね。もしかしたら今週、それが果たせるかもしれないけれど、まだ多くのゴルフが残っているからね。これからの3週間を楽しみにしているよ」。
4番、8番、13番、14番、そして15番でバーディを奪ったグリーンは安定感のあるプレーを展開したが、17番でこの日唯一のボギーを叩いた。
「今年は険しい道程だったけれど、こうしてまた良いゴルフができて良かったよ」とグリーン。「自分のゴルフはとてもソリッドな感じになったし、ここ数ヶ月間でやって来たことが実を結び始めた感じだね」。
「ボギーを最小限にとどめ、バーディを狙い続けたことに満足しているし、週末もこの調子で行ければ僕は満足だよ」。
首位の3人と1打差にはスウェーデンのアレックス・ノレン、豪州のスコット・ヘンド、そしてカナダのリチャード・T・リーがつけた。ノレンはロンガスク同様、2日目を「63」でプレーした。
34歳のノレンは、11番、13番、14番、1番とバーディを重ね、5番では6mのバーディパットを沈めると、その後も7番と9番でバーディを奪ってスコアを伸ばした。
序盤で3つのボギーを叩いたリーは、7番からの5連続バーディで盛り返すと、14番でイーグル、15番ではバーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。
5バーディ、1ボギーのヘンドは、飛ばし屋の本分を発揮し、2日連続で3ホールあるパー5全てでバーディを奪った。
通算7アンダーにはスペインのアレハンドロ・カニサレス、デンマークのヨアキムB・ハンセン、フィンランドのミッコ・イロネン、イングランドのアンドリュー・ジョンストン、そしてフランスのジュリアン・クエンがつけており、上位は首位から5打差までに30人がひしめく混戦となっている。