優勝で年間王者の可能性 H.ステンソンが4位発進
2016年 ネッドバンクゴルフチャレンジ
期間:11/10〜11/13 場所:ゲーリー・プレーヤーCC(南アフリカ)
初日のサンシティは混戦模様に
「ネッドバンクゴルフチャレンジ」は初日に「68」をマークしたフェリペ・アギラー、ロス・フィッシャー、そしてワン・ジョンフンの3人が首位タイで並ぶ展開となったが、「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るヘンリック・ステンソンも1打差につけており、混戦の様相を呈している。
これまで好スコアが続出したこともあったゲーリー・プレーヤーCCだが、ヨーロピアンツアー史上3番目に長いコースであり、この日は選手たちが深いラフと強い風に手を焼いたこともあって、出場72人中アンダーパーは僅か20人に留まった。
<< 下に続く >>
首位タイのアギラー、フィッシャー、そしてワンの3人は皆、初日を僅か1ボギーに抑える4アンダーで並んでおり、1打差でステンソン、ジョージ・クッツェーとヤコ・バンザイルの地元南アフリカ人コンビ、2016年3勝のアレックス・ノレン、フランスのビクトル・デュビッソン、スコットランドのリッチー・ラムゼイ、そしてイングランドのクリス・ウッドが続いている。
欧州ナンバーワンの座を懸けてダニー・ウィレットとしのぎを削るステンソンは、15番からの3連続バーディでリーダーボードを駆け上がったが、対するウィレットは初日3オーバーと出遅れた。
現在、「レース・トゥ・ドバイ」で57位につけるアギラーは、来週のシーズン最終戦となる「DPワールドツアー選手権」への出場を果たすべく、この大会でトップ60以内を確定させることを狙っている。
5月に「ハッサンIIトロフィー」、そして「アフラシアバンクモーリシャスオープン」と2週連続優勝を果たしたワンは、既にドバイ行きを確定させているも、サー・ヘンリー・コットン年間最優秀新人賞を獲得すべく、力強いパフォーマンスを見せておきたいところである。
フィッシャーは今季未勝利ながら、予選落ちは僅かに3回と成績は安定しており、直近の4大会では、「ポルシェヨーロピアンオープン」と「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」で2位に入るなど、3度のトップ10入りを果たしている。
アギラーは2番、3番、そして9番でバーディを奪うと、15番ではボギーを叩くも、16番、17番と連続バーディを奪い、クラブハウスターゲットを定めた。
「実のところ、このスコアは想定外だったね」とアギラー。「コースは全然簡単ではなかった。コースは簡単ではないという事実からスタートしなければならなかったんだ。僕にとっては高度のせいで距離の判断が難しかっただけに、今日のラウンドには満足している」。
「とても戦略的に行こうと努めた。全てのホールでバーディを狙いには行かなかった。今日はそれが奏功したし、残り3日も上手く行けばと思っているよ」。
韓国のワンは2番と3番でバーディを奪う好スタートを切ると、6番でボギーを叩くも、8番、14番、そして17番でバーディを奪ってスコアを伸ばした。
「今日はパットが良かったですね」とワン。「ワンパットが多かったですし、大きなセーブもありました。バーディを奪い、パーをセーブできるようプレーしました。今日はとても良かったですね」。
「練習ラウンドでは、コースはとてもタフに感じました。とてもタフだと思いましたね。でも、大会でプレーしてみると、若干簡単に感じました。これから(自分のプレーが)どんどん良くなっていくことを願っています」。
フィッシャーは2番、4番、8番、そして10番でバーディを奪うと、続く11番ではバンカーからの見事な寄せワンでパーをセーブして首位タイの座を堅持した。フィッシャーは2打目のミスにより17番でボギーを叩いて首位タイの座から陥落するも、最終ホールでバーディを奪って盛り返した。
「最後は死に物狂いでバーディを奪いに行ったよ」とフィッシャー。「後半は幾つかチャンスを逃していたので、最後は何としてもバーディが欲しかったんだ」。
「明日も、引き続き攻めてできるだけバーディを奪い、できる限りのロースコアを叩き出そうという気持ちでプレーするよ」。
クッツェーは2イーグル、3バーディながらも、2ボギー、1ダブルボギーと出入りのあるゴルフを展開し、一方、ラムゼイは6バーディ、デュビッソン、ノレン、そしてバンザイルは5バーディ、そしてウッドは4バーディのラウンドとなった。
2アンダーにはトーマス・アイケン、ジュリアン・クエン、そしてファブリシオ・サノッティがつけている。