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2017年 BMW南アフリカオープン
期間:01/12〜01/15 場所:グレンダワーGC(南アフリカ)

BMW南アフリカオープンの大会アラカルト

2017年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」はエクルレニの「BMW南アフリカオープン」で再開し、世界2位のロリー・マキロイが今年初の大会出場を果たす。

<2016年大会を振り返る>
昨年はブランドン・ストーンが辛くも逃げ切り、グレンダワーGCで感動的なヨーロピアンツアー初制覇を遂げた。地元・南アフリカのストーンは、1997年に世界で2番目に古いナショナルオープンがヨーロピアンツアーの国際スケジュールに組み込まれて以来、20年間で13回目の地元選手による優勝を果たし、18番グリーンで涙に暮れた。

22歳のストーンは3日目を終えて2打差の首位に立つと、最終日は一時後続との差を5打差に広げる展開。結局通算14アンダーで4日間を終え、同胞のクリスティアン・ベゾイデンハウトに2打差をつけて優勝を飾った。ストーンは最終日を7バーディ、6ボギーの「71」でラウンドし、大会がヨーロピアンツアーに組み込まれて以降の最年少優勝を果たした。

ストーンはラウンド後、「現実としてはでき過ぎていますね。最終ラウンドは浮き沈みがありましたが、所々で感情を克服することができました。最終的にトップでフィニッシュでき、信じられない気持ちです」と語った。

<大会の歴史>
1893年に第1回大会がポートエリザベスで開催された「南アフリカオープン」は、1860年に始まった「全英オープン」に次いで、世界で2番目に古いナショナルオープンである。同大会は1997年にヨーロピアンツアー国際スケジュールに組み込まれ、サンシャインツアーとの共催で開催されている。

大会最多勝はレジェンドのゲーリー・プレーヤーで、1956年から1981年の間に13勝を挙げた。1997年以来、20回の開催で南アフリカ人選手による優勝は13回。その間、アーニー・エルスデビッド・フロスト、マーク・マクナルティ、ティム・クラークトレバー・イメルマンレティーフ・グーセン、ジェームス・キングストン、リチャード・スターンヘニー・オットー、そしてストーンが地元ギャラリーの前で勝利の美酒を味わった。

大会がヨーロピアンツアーに組み込まれて以降の最多勝はエルスで、1998年、2007年、そして2011年に大会を制覇しているが、タイトル防衛を果たしたのは2003年から2004年にかけて大会を連覇したイメルマンのみである。

<フィールド>
エルスの誘いを承諾したマキロイは、今年始めの大会に出場することを確約した。大会ホストを務める“ビッグイージー”は、2015年に「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」に出場した際にマキロイと約束を交わしたのだ。メジャー4勝のマキロイにとって、今回が3度目の大会出場となり、前回出場した2009年はエルスと並ぶ3位タイに入っている。

また、今年はメジャー6勝のサー・ニック・ファルドが2014年の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」以来となるヨーロピアンツアーレギュラー大会への出場を果たす。ファルドとエルスはそれぞれ、ジュニアゴルフの発展の為の財団、ファルド・シリーズとアーニー・エルス&ファンコート財団を主催しており、両財団は南アフリカゴルフ推進委員会とチームを組む形で、ジュニアゴルフの世界的な振興を目的とした大会を開催したのだが、今回のファルドの出場はその縁が元となっている。

ディフェンディングチャンピオンのブランドン・ストーン、そして「全米オープン」2勝で、「南アフリカオープン」を1995年と2005年に制しているレティーフ・グーセンも、ヨーロピアンツアーとサンシャインツアーのプロが半々となっているフィールドに名を連ねている。

<コース>
グレンダワーGCはヨハネスブルグにあるパークランド型のゴルフコースであり、1989年以降、この大会を開催するのは今回が7度目となる。パー72のコースはキクユ芝のフェアウェイで覆われ、64個のバンカーが点在し(フロントナインに27個、バックナインに37個)、18ホール中11ホールにウォーターハザードが絡んでいる。

1935年にイングランドゴルフ設計家、チャールズ・ヒュー・アリソンがコース設計の依頼を受け、南アフリカ人のプロゴルファー、A.F.トムセットがコース造成を担当し、クラブはその2年後に開場した。

コースは、1980年代に大規模な改修が行われた。全18グリーンが新しい形状に造成し直され、新たにティが増設され、既存のウォーターハザードは拡張。そして、いくつものホールで新たにウォーターハザードが足されたのである。現在、全長7594ヤードとなったコースを代表するホールは、477ヤード、パー4の10番。2打目は距離のある池越えのショットとなり、グリーンの両側にはバンカーが配置されている。

<トリビア>
○1893年に始まった「南アフリカオープン」は世界で2番目に古いナショナルオープンであり、これより長い歴史を持つのは1860年に始まった「全英オープン」のみである。
○ディフェンディングチャンピオンのブランドン・ストーンは、大会が1997年にヨーロピアンツアーの国際スケジュールに組み込まれてからはトレバー・イメルマン(2003、2004年の王者)以来となるタイトル防衛を目指してプレーする。
○2015年、アンディ・サリバンは1970年に大会を制したトミー・ホートン以来となるイングランド人による優勝を遂げた。
ロリー・マキロイが南アフリカのナショナルオープンでプレーするのは今回が3度目。初出場の2008年は予選落ちを喫したマキロイだったが、翌2009年はアーニー・エルスと並ぶ3位タイに入った。
○メジャー6勝のサー・ニック・ファルドは2014年の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」以来となるヨーロピアンツアーレギュラー大会への出場を果たす。1997年に大会がヨーロピアンツアーに組み込まれて以降、ファルドは1999年に1度だけこの大会に出場しており、その際は43位で大会を終えた。
アーニー・エルスは6度目のナショナルオープン制覇を狙っている。最後にエルスが優勝したのは2011年シーズンのことであり(開催されたのは2010年12月)、仮にエルスが今大会で優勝すると、大会勝利数で、13勝のゲーリー・プレーヤー、9勝のボビー・ロック、そして8勝のシド・ブリューズに次ぐ4位になる。現在エルスは大会5勝でジョージ・フォゼリンガムと並んでいる。
○グレンダワーGCは1997年にヨーロピアンツアーが初めてこの大会を共催した際の開催コースであり、この時はビジェイ・シンが優勝した。以来、このヨハネスブルグのコースは2014年、2015年、そして2016年に大会の舞台となってきた。

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