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ハットンが首位 上位に実力者多数で混戦の最終日へ

「アブダビHSBC選手権」はティレル・ハットンが1打差の単独首位で最終日を迎えることとなったが、リーダーボードの上位にはこのコースを得意とする選手やメジャー王者がひしめいており、先が読めない展開となっている。

昨年10月の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」でヨーロピアンツアー初優勝を遂げるなど、イングランドのハットンはここ11試合でトップ10入り7回と、安定感を絵にしたようなプレーを続けている。2017年に入り、その安定感をアブダビGCでも継続して発揮しているハットンは、初日と2日目を「67」と「68」でラウンドすると、3日目も「68」をマークし、通算13アンダーとしてトップに躍り出たが、背後には強力な後続集団がつけている。

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通算12アンダーには、3日目に今週の最小スコアタイとなる「64」をマークした「全米オープン」王者のダスティン・ジョンソン、アブダビ3勝のマルティン・カイマー、2014年の大会王者パブロ・ララサバル、タイのキラデク・アフィバーンラト、そしてイングランドのトミー・フリートウッドがつけている。首位から3打差に15人の選手がおり、その中には「全英オープン」王者のヘンリック・ステンソン、2016年に4勝を挙げたアレックス・ノレン、そしてツアー23勝のリー・ウェストウッドらが含まれる。

「上位にはビッグネームがたくさんいるから、明日はとにかく自分のゴルフに集中し、できる限り良いプレーができるよう心掛けないといけないね」とハットン。「このコースが大好きなんだ。1年で最も好きな大会の一つだから、明日は良い一日になるといいね」。

「ちょっとスロースタートだったね。今日は少しグリーンに手こずったんだ。ボールの出だしを乗せたいと思ったラインに乗せられなかった。それでも、バックナインの終盤はいくつか良い感じのパットを決めることができたから、明日へ向けて勢いに乗ることができればいいね。今週、この順位にいることはちょっとした驚きだけど、残り1ラウンドでこの位置は大満足。(休みの間は)そんなに練習はしなかったんだ。ほとんどの時間をXボックスで遊んだりして家でゆったりと過ごしていた」

週の前半は時差ぼけに苦しめられ、初めの2日間を「72」と「68」でラウンドしたジョンソンは、土曜に6バーディ、1イーグルと圧巻のゴルフを展開してリーダーボードを駆け上がり、首位に1打差まで迫った。1番と3番でバーディを奪う好スタートを切った米国のジョンソンは、6番もバーディとすると8番ではチップインイーグル。その後、15番から3連続バーディを奪った。ジョンソンがクラブハウスリーダーとなった段階では、まだ上位陣はラウンドの序盤をプレーしており、次第に風が強まるなか、誰もジョンソンを抜けない状況だった。

ドイツのカイマーは8番でバンカーからの寄せワンでバーディを奪い、一時は通算13アンダーまでスコアを伸ばすも、10番と11番の連続ボギーで失速。その後は13番で1つバーディを加え、3日目は「72」とし、通算12アンダーでホールアウトした。

通算11アンダーには韓国のアン・ビョンフンワン・ジョンフン、南アフリカのディーン・バーメスター、スウェーデンのピーター・ハンソン、そしてオーストリアのベルント・ヴィースベルガーがつけている。

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