ラムフォードが“完全勝利” 谷原秀人は2回戦で敗退
2017年 ISPS HANDA ワールドスーパー6パース
期間:02/16〜02/19 場所:レイクカリーニャップCC(オーストラリア)
地元のラムフォードが破竹の勢いで最終日のマッチプレーへ
初日から好調を持続するブレット・ラムフォードが、勢いそのままに「ISPS HANDAワールドスーパー6パース」のマッチプレー決戦を迎えることとなった。ストロークプレーの最終ラウンドとなる3日目を2打差の首位で臨んだ地元のヒーローは、「68」でラウンドしてリードを5打差に広げ、日曜に行われる6ホールのノックアウトマッチをトップシードで臨むことになった。
54ホール終了時点のトップ8はそのまま最終日のベスト16へと駒を進め、続く16人がマッチプレーの1回戦を行い2回戦へと進むことになる。南アフリカのルイ・ウーストハイゼンはこの日「67」をマークし、通算12アンダーとして豪州のアダム・ブライス、ルーカス・ハーバート、スティーブ・ジェフレスとジェイソン・スクリブナー、そしてカナダのオースティン・コネリーらと並び、ベスト8の一角を占めた。
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シードの残る一枠には、通算11アンダーとし、3日目「66」をマークしたことでカウントバック方式により通算スコアで並んだ他の選手を上回った豪州のジェイク・ヒギンボトムが滑り込んだ。
昨季はシード権を喪失したラムフォードだったが、地元の彼を後押しする大応援団を従えた今週は、ヨーロピアンツアー5勝の実績どおりのプレーを展開している。1番でボギーを叩いたラムフォードは、6番でバーディを奪ってスコアを取り戻すも、続く7番(パー5)でダブルボギーを叩き、一転してトップ8から陥落する危機に直面した。
しかし、9番と10番の連続バーディで体勢を立て直すと、17番(パー3)で長いバーディパットをねじ込むなど、13番からの5ホールで4つのバーディを奪って主導権を握り直した。「単にトップ8で予選通過を果たしたに過ぎないけれど、このゴルフコースではバーディが必須だからね。バーディがたくさん獲れるコースなので、とてもエキサイティングな展開になると思うよ」とラムフォード。
「今週ずっと言っているように、選手たちはいつもより多少活発になると思うんだ。こういう大会形式では、どの相手にも恐れを抱きがちだからね。引き続き、僕はこれまで取り組んで来たことを継続するだけだし、これまでのラウンドを自信につなげて、それを生かしたいと思う」
今週は一貫して安定したプレーを続けているウーストハイゼンは、6番と10番でバーディを奪うと、13番ではフェアウェイからの2打目を入れてイーグルを奪った。その後、15番(パー5)でもバーディを奪い、通算12アンダーでホールアウトした。
「マッチプレーはまた別物だからね。対戦相手がスタートダッシュを決めると、自分はトラブルに陥る。だから、対戦相手のプレー次第というところもあるんだ。それだけに、明日の出だしはこれまでとちょっと違う意識づけが必要だね」とウーストハイゼン。
「出だしのホールから、あたかも通常の大会の最終ホールみたいになると思う。たった6ホールの勝負だから、スタートダッシュを決めることに対し、集中力を研ぎ澄まさなければならないけれど、試合展開は面白くなるはずさ。僕はナーバスにならないと思うけれど、すべては試合展開次第。この日曜はあっけなく終わってしまうこともあれば、とても長い一日になる可能性もあるからね」
スクリブナーとコネリーは共にノーボギーの「66」をマークし、大きく順位を上げてトップ8入りを果たした。ブライスは6バーディ、2ボギーの「68」でホールアウトし、ハーバートは1イーグル、5バーディ、2ダブルボギーと、出入りの激しいゴルフで「69」をマークした。
ジェフレスは4バーディ、2ボギーの「70」で3日目を終え、ヒギンボトムは「66」でホールアウトした。豪州のデービッド・ブランスドンとダニエル・フォックス、ベルギーのトーマス・デトリー、イングランドのライアン・エバンス、そして米国のジョハネス・ヴィーアマンも通算11アンダーとし、その1打後方につける豪州のニック・カレンと日本の谷原秀人も日曜のマッチプレーへと駒を進めた。
豪州のアダム・ブランドとウェイド・オームスビー、スペインのペップ・アングレス、そして米国のケーシー・オトゥールは通算9アンダーで通過。残る5枠には8人によるプレーオフの末、サム・ブラゼル、ジーブ・ミルカ・シン、マシュー・ミラー、ダンカン・スチュワート、そしてパチャラ・コンワットマイが滑り込んだ。