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知っ得!「深センインターナショナル」の大会アラカルト

ヨーロピアンツアーは今季初めて戦いの舞台を中国に移し、ゲンゾンGCにてイ・スミンが「深センインターナショナル」のタイトル防衛に挑戦する。

2016年大会を振り返る/アジア勢4週連続Vの先陣を切った

昨年大会、見事なパフォーマンスで一躍ヨーロピアンツアーのシーンに、その名を轟かせたイ・スミン。大会を通して厳しいコンディションを克服し、オランダのユースト・ラウテンと南アフリカのブランドン・ストーンに2打差をつけて優勝した。

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このイの勝利を皮切りに、翌週はリ・ハオトンが「ボルボ中国オープン」を制し、その後はワン・ジョンフンが「ハッサンIIトロフィー」と「アフラシアバンクモーリシャスオープン」で2週連続優勝を飾ったことで、アジア勢が4週連続でヨーロピアンツアーのタイトルを総なめにした。

イのヨーロピアンツアー初制覇は、バックナインでの素晴らしいパフォーマンスの賜物だった。最終日のフロントナインを3オーバーとしたイは、10番、13番、そして16番でバーディを奪う見事なバウンスバックを見せると、17番でイーグルを奪って勝利を決定づけた。3打差のリードで18番を迎えたソウル出身のイは、最終ホールをボギーとして「71」をマークし、通算16アンダーでトロフィーを掲げた。

大会の歴史/金融一大ハブの深センとともに成長

今年で3回目の開催となる「深センインターナショナル」は、世界一の人口を誇る中国で、商業と産業の中心として急発展を遂げている深センの成長とともに発展を遂げている。かつて小さな漁村だった深センは香港に近く、ここ20年で急激な発展を遂げた。金融の一大ハブとなった現在の繁栄は、大会ロゴにあしらわれた“ウォールストリート・ブル”に見て取れる。

第1回大会の優勝争いは、初の中国人選手によるヨーロピアンツアー制覇を狙ったリとキラデク・アフィバーンラトによるプレーオフにもつれ込んだ。ギャラリーが、地元選手による優勝を期待する中、プレーオフ1ホール目は両者ともにパーとし、プレーオフ2ホール目では、このホールをパーのリに対し、タイのアフィバーンラトがバーディパットを沈め、ヨーロピアンツアー2勝目を挙げた。

フィールド/ゲンゾンGCが得意なフリーウッド

昨年トップ10入りした「マスターズ」2勝のバッバ・ワトソンが3年連続の深セン訪問を果たすほか、中国2連戦の初戦には、ヨーロピアンツアーからトップ選手が集結する。今大会では、前回王者のイに加え、第1回大会を制したアフィバーンラトが、3月の「ヒーローインドオープン」以来となる約1カ月振りのツアー出場を果たす。

2週間前にオーガスタナショナルで悲願のメジャー初制覇を遂げたセルヒオ・ガルシアにかわされ、「レース・トゥ・ドバイ」で2位に転落したトミー・フリートウッドもフィールドに名を連ねている。2015年大会で3位に入ったフリーウッドは、昨年もトップ20入りを果たすなど、ゲンゾンGCでは好成績を残している。

フリートウッドと同じくイングランド出身で、2週間前に5年ぶりの「マスターズ」出場を果たしたロス・フィッシャーもヨーロピアンツアーのレギュラー大会への復帰を今大会で飾ることになる。また、かつて「ライダーカップ」でプレーしたベルギーのニコラス・コルサーツとフランスのビクトル・デュビッソンもフィールドに名を連ねている。

コース/中国で初めて2大会を開催

全長7200ヤード弱と距離のあるゲンゾンGCのAコースは、起伏に富んだフェアウェイとグリーン、木立にセパレートされたホール、手つかずの大地が露出したエリア、そして威圧的なドラゴンレークを含む数多くのハザードがミックスされた難コースであり、決して気軽にプレーできる場所ではない。

1994年に開場し、2007年にネイル・ハワースにより改修されたコースは、かつて「ボルボ中国オープン」を開催したこともあり、中国で初めて異なる2つのヨーロピアンツアーの大会を開催したコースとなった。昨年、Aコースで難度が最も高かったのは平均スコアが4.41となった長いパー4の5番ホールであり、最も難度が低かったのは平均スコアが4.64だったパー5の9番である。

トリビア/バッバ・ワトソンが3年連続出場

○ 2015年に始まった「深センインターナショナル」は中国で開催された8番目のヨーロピアンツアーの大会となった。

アレクサンダー・レビーが優勝した2014年「ボルボ中国オープン」の開催地だったゲンゾンGCは、キラデク・アフィバーンラトの優勝した2015年「深センインターナショナル」の開催コースとなり、中国で初めて2つの異なるヨーロピアンツアーの大会を開催したコースとなった。

○2017年シーズンに中国本土で開催されるヨーロピアンツアーの大会は「深センインターナショナル」を含めて3大会あり、残りの2大会は、「ボルボ中国オープン」と「WGC HSBCチャンピオンズ」だ。

○2016年「深センインターナショナル」はスポンサー招待枠で出場したイ・スミンが制覇した。イは2016年シーズンに招待選手として優勝した4人のうちの一人だった。昨季は、リッキー・ファウラー(アブダビHSBCゴルフ選手権)、イ・スミン(深センインターナショナル)、ワン・ジョンフン(ハッサンIIトロフィー)、そしてマシュー・フィッツパトリック(ノルデアマスターズ)が招待選手として優勝を果たしている。

バッバ・ワトソンは3年連続で「深センインターナショナル」出場を果たすことになる。ワトソンは2015年には29位タイに入り、昨年は8位タイに入っている。ワトソンにとって、中国開催のヨーロピアンツアーはこれが全体で8度目の出場となる。また、ワトソンはこれまで「WGC HSBCチャンピオンズ」に5回出場し、33位(2012)、8位タイ(2013)、優勝(2014)、35位タイ(2015)、そして54位タイ(2016)の成績を残している。

キラデク・アフィバーンラトは、ヨーロピアンツアー4勝目を狙っている。アフィバーンラトが優勝すると、トンチャイ・ジェイディ(7勝)、ジーブ・ミルカ・シン(4勝)、そしてSSPチョウラシア(4勝)に次いで、ヨーロピアンツアーで4勝以上挙げた4人目のアジア人選手となる。

関連リンク

2017年 深センインターナショナル



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