27歳・ウォラスがV王手 初日からトップ守る
2017年 ポルトガルオープン
期間:05/11〜05/14 場所:モルガドG&CC(ポルトガル)
昨季は3部ツアーが主戦場 ウォラス制覇に王手
3打差の首位でモルガドゴルフリゾート開催の「ポルトガルオープン」最終日を迎えるマット・ウォラスが、昨年の勝ち癖をヨーロピアンツアーでも発揮しようとしている。
昨季アルプスツアー(いわゆる3部ツアー)でプレーした27歳のウォラスは、5連勝を含むシーズン6勝で今季のチャレンジツアー(2部ツアー)昇格を果たした。
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3日目の朝に第2ラウンドを終えた段階では5打差の首位を維持したウォラスだったが、自身も認めた通り、ポルティマンの風に手を焼いた第3ラウンドは「73」と苦戦を強いられ、僅かながら後続につけ入る隙を見せた。
「今日はそこまで良くなかった。少しリズムを失ってしまったし、それを取り戻すのに苦しんでしまった」とイングランド出身のウォラス。彼は3日目を終え、スコアを通算17アンダーとした。
「もう少し良いスコアだったら良かったとは思うし、そうなれば、もう少し余裕を持って明日を迎えられていたからね」。
「こうなったことは仕方がないので、明日へ向けできる限りの準備をするよ」。
第3ラウンドに入り、出だし2ホールをパーとしたことで、ウォラスの連続ノーボギーは38ホールとなったが、3番で遂にボギーを叩いたウォラスは続く4番でバーディを奪って盛り返すも、6番で再びボギーを叩いた。
ウォラスは9番で今週3度目のバーディを奪い、「36」のイーブンパーでハーフターンすると、後半は奪った2つのバーディが、それぞれ直後のボギーで帳消しとなる展開となった。
2位には3日目を「71」で回って首位との差を3ストロークに縮めたドイツのセバスチャン・ヘイセルがつけており、3位には7バーディを奪うゴルフで「68」をマークしたイングランドのサム・ウォーカーがつけている。
ウォラスは最近続いた勝利の経験が日曜のプレーに生きてくることを願っている。
「ずっと素晴らしいプーができているし、ずっとベストを尽くすことができている。明日の状況をとても楽しみにしているよ」とウォラス。
「今日はもっと悪くなる可能性もあったからね。本当にハードに戦ったし、幾つか良いパットが決まってパーをセーブすることができた。明日も今日と同じような力を発揮することができれば思うし、できることなら明日はもう少し良いプレーをして、トロフィーと共にここにいられたら良いね」。
「今週は恐らくこれまでのキャリアでベストのプレーができているので、その自信を明日に持ち込みたい。初めの2日間のようなプレーができれば、と思っている」。
「自信はあるよ。回りのことは気にせず、自分のゴルフに徹するだけだし、これまで築いたリードが十分であることを願うよ」。
「(勝てば)大きなタイトルだけど、できる限り気楽にプレーしようと思う。つまるところ単にゴルフなのだし、僕は自分のベストを尽くすだけだよ」。
昨季のチャレンジツアーを28位で終えたヘイセルは、良いスタートを切って首位のウォラスにプレッシャーを掛けることができればと思っている。
「今日は初めの2日間ほど良いプレーができなかったので、明日は好スコアが必要とされるね」とヘイセル。
「マットは自分のすべきことをし続けるだろう。僕は序盤に差を詰めてプレッシャーをかけ、そこから勝負ができればと思っている」。