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2017年 ライオネスオープン
期間:06/08〜06/11 場所:ダイアモンドCC(オーストリア)

ライオネスオープンの大会アラカルト

レナート・パラトーレによる見事な「ノルデアマスターズ」制覇を経て、今週のヨーロピアンツアーは「ライオネスオープン」の舞台となるダイアモンドCCへと舵を切る。ここに、アッツェンブルークでの1週間を堪能する上で、必要なすべての情報をお知らせしよう。

2016年大会を振り返る

昨年は終盤に粘りを見せた呉阿順が、約1年間で2度目となるヨーロピアンツアー制覇を果たした。

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中国の呉はバックナイン序盤に2ホールで3つスコアを落とすも、そこから2バーディを奪って盛り返し、18番では短いパットを沈め、アドリアン・オタエギに1打差をつけて優勝を飾った。

呉は15番でピンそば数cmにつける素晴らしいショットを放ち、イーグルこそ逃すも、楽々バーディを奪って主導権を握り、そのまま勝ち切ることに成功した。

ディフェンディングチャンピオンとして臨んだクイングランドのクリス・ウッドは首位と5打差で大会を終え、54ホール終了時点で首位に立ったザンデル・ロンバルドは、長身のイングランド人選手を1打上回るに留まった。

一口サイズの大会史

当初は「オーストリアオープン」と名付けられたこの大会は、1990年に第1回大会が開催され、ベルンハルト・ランガーが初代王者に輝いた。

大会は1997年にチャレンジツアーのスケジュールに組み込まれ、その後、2006年にヨーロピアンツアー復帰を遂げた際は、地元オーストリアのマーカス・ブライヤーが大会3勝目を挙げて大会に花を添えた。

2012年にベルント・ヴィースベルガーが2人目のオーストリア人王者となったが、これは彼にとって3カ月間で2度目の勝利だった。2014年は、ダイアモンドCCでのプレーオフを制したミカエル・ルンドベリがヴィースベルガーによる大会2勝目を阻み、その1年後にはウッドが大会を制覇した。

ウッドはその後「ライダーカップ」でチームメイトとなるラファ・カブレラベローを2打差で下し、オーストリア南部で勝った6人目のイングランド人選手となった。

フィールド

翌週にエリンヒルズでの「全米オープン」を控えたかつての大会王者であるウッドとヴィースベルガーは、共に今週この大会でティアップする。

2013年の大会王者であるユースト・ラウテンも、昨年9月に母国優勝を遂げた「KLMオープン」以来の優勝を狙って今大会に出場する。

グレーム・ストームブレット・ラムフォード、そしてマット・ウォラスはそれぞれこの大会で今季2勝目を狙っており、2003年の「マスターズ」王者であるマイク・ウィアも出場する。

コース

ウィーンから35キロ離れた場所に位置するダイアモンドCCは、イングランド人のジェレミー・パーンにより設計されたオーストリアの美しい田園風景にたたずむコースである。開場後、ヨーロピアンツアーのベテランにして人気選手であるミゲル・アンヘル・ヒメネスにより、パー4の8番を含む数ホールが改修された。

ウォーターハザードがこのコースの大きな特徴となっており、なかでも景観美に優れたパー3の18番の右側に広がる池は記憶に残るフィニッシュを演出する。

ヨーロピアンツアーデスティネーションでもあるこのコースの全長は6,760mで、11年前にヨーロピアンツアーへ復帰して以降、通算15アンダーかそれ以上の優勝スコアが8回出ている。

トリビア

・2016年の大会王者、呉阿順は大会史上初の連覇を目指している。初出場で優勝した呉は、「ライオネスオープン」を制した初の中国人プレーヤーとなった

・呉はこの大会で、中国人選手によるヨーロピアンツアーでの複数回優勝、そして中国人選手として初めて欧州の地でのヨーロピアンツアー制覇を果たし、ヨーロピアンツアーの歴史にその名を刻んだ(その7日前には、張連偉がウェールズで開催されたヨーロピアンシニアツアーの「SSEエンタープライズウェールズシニアオープン」を制覇している)

・第1回大会が開催された1990年以来、中国は「ライオネスオープン」の勝者を輩出した13カ国目の国となった

・2008年の最終日に、18ホール連続パーで優勝したジーブ・ミルカ・シンは、ヨーロピアンツアーの大会で、最終日に18パーをマークして優勝した2人目の選手となった。インドのシンの前には、ニック・ファルドがミュアフィールドで開催された1987年の「全英オープン」最終日に18パーをマークして大会を制覇し、メジャー6勝のうちの最初の1勝を挙げている

ベルント・ヴィースベルガーは2012年にこの大会で母国制覇を成し遂げて歴史にその名を刻んだ。彼は2012年の「バランタイン選手権」でツアー初制覇を遂げており、ヨーロピアンツアーの同一シーズンで複数回勝利を挙げた初のオーストリア人選手となった

・ヴィースベルガーはこれまでこの母国の大会に12回出場している(これにはチャレンジツアーとして開催された分も含む)。2012年の優勝のほかでは、2014年に2位に入っており、アマチュアとして出場した2004年は4位タイ、2011年は5位タイ、そして2016年は10位タイに入った

・ドイツのアマチュア、マックス・クレーマーは2006年にアマチュアとして初めてアルバトロスを記録してヨーロピアンツアー史にその名を残した。彼は大会初日にフォンタナの9番ホールで、残り180ydの2打目を6Iでホールアウトして記録を作った

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