谷原秀人は大乱調で予落 ユーライン、オタエギが首位
2017年 HNAフランスオープン
期間:06/29〜07/02 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
オタエギとユーラインが首位タイで決勝へ
「HNAフランスオープン」は雨天による中断を強いられたル・ゴルフナショナルでの一日を終え、アドリアン・オタエギとピーター・ユーラインが首位タイで3日目を迎えることとなった。
午前中にプレーしたオタエギは、雨がパリを濡らす中、「66」をマークし、通算8アンダーのクラブハウスリーダーでホールアウトした。午後には嵐となり、2時間5分の中断を経て、第二陣の選手たちに影響を及ぼした。
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しかしながら、ユーラインはこれに動じることなく、「67」をマークしてオタエギに並んだ。
通算7アンダーには好調のトミー・フリートウッドとスウェーデンのアレクサンダー・ビョークがつけており、これを1打差でイングランドのネーサン・キムジーとポール・ワーリングが追う展開となっている。
6大会連続で予選落ちを喫し、先週の「BMWインターナショナルオープン」でようやく週末に駒を進めたオタエギにとって、今週のパフォーマンスは願ってもない復調の機会となった。
スペインのオタエギは2番でボギーを叩くも、6番、9番、そして10番とバーディを奪って波に乗った。すると、16番で12mのバーディパットをねじ込むなど、14番からの3連続で一気に首位に躍り出た。
「2番では5Iでグリーンの右に外してしまい、そこから寄せワンで上がれずにボギーを叩いてしまった。それ以降は、1Wと3Wで良いスイングができ、ティから良いショットを打つことができた」とオタエギ。
「6番では良いセカンドショットからバーディを奪い、9番ではチップインを決めた。あれには助けられたね。その後、バックナインではとても良いプレーができた。フェアウェイやグリーンをたくさん捕らえることができたし、ロングパットが2度も決まったのはラッキーだった。このラウンドにはとても満足している」
「明日もまた良いプレーをするだけ。見てのとおり、ここでは良い選手がプレーしているから。とにかく自分のゴルフに集中するだけのことだよ」
昨季、手首の怪我に悩まされたユーラインは、今季に入ってトップ10入りを3回記録しており、来年の「ライダーカップ」開催コースで、2日間を通してボギーをひとつしか叩いていない。
米国のユーラインは、3番と9番でバーディを奪ってハーフターンすると、中断後、13番からの3連続バーディで単独首位に抜け出すも、17番で唯一のボギーを叩いて首位の座を分け合うこととなった。
「良い一日だった。ショットがとても良かったね。良いパットもいくつか決まった。とても安定していたから、良い感じだったね」とユーライン。
「雨が来て、その後、また再開できるということになったので、グリーンは断然良い状態になっていると思ったし、嵐の後は風が止んだね。実際のところ、悪くないタイミングで一息つけたよ」
ビョークは11番、14番、そして17番でバーディを奪って「32」でハーフターンすると、寄せワンに失敗した1番では今週初めてのボギーを叩くも、ティショットをピンそば2.4mにつけた2番でバーディを奪ってすぐさま盛り返した。中断後、ビョークは8番でボギーを叩いて一歩後退した。
1番で3mのバーディパットを沈めたフリートウッドは、7番で9mのバーディパットをねじ込むも、8番では3パットのボギーを喫し、通算5アンダーに後退した。その後、フリートウッドは11番で見事なティショットからバーディをお膳立てすると、パー5の14番では2日連続となるバーディを奪った。
13番と14番でバーディを奪う好スタートを切ったワーリングは、17番でボギーを叩くも、18番では9mのバーディパットを沈め、2打差の首位でハーフターンした。
1番でウォーターハザードに捕まったワーリングは、ドロップゾーンからのショットも危うく池に落としそうになり、このホールをダブルボギーとすると、4番ではボギーを叩いて後続に追い上げを許した。
中断前をイーブンパーでプレーしていたキムジーは、再開後、14番でボギーを叩くも、16番と17番でバーディを奪った。
通算5アンダーには、この日「66」をマークした2007年の大会王者グレーム・ストーム、ロス・フィッシャー、そしてトーマス・ピータースがつけており、その1打後方のグループには8人がひしめいている。