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2017年 メイド・イン・デンマーク
期間:08/24〜08/27 場所:ヒンメルランドゴルフ&スパリゾート(デンマーク)

「メイド・イン・デンマーク」の大会アラカルト

舞台をデンマークに移す今週は、2018年「ライダーカップ」欧州代表キャプテンのトーマス・ビヨーンが、地元ギャラリーの前で記念すべき500回目のヨーロピアンツアー出場を果たす。

■ 2016年大会を振り返る

昨年は見事なフィニッシュを見せたトーマス・ピータースがヨーロピアンツアー3勝目を挙げ、2016年「ライダーカップ」欧州代表キャプテンのダレン・クラークにその存在を大きくアピールすることに成功した。

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2戦連続トップ5と好調のままヒンメルランドG&SRへ乗り込んだベルギーのピータースだったが、ヘイゼルティン行きの自動選出は既に可能性がない状況で大会初日を迎えた。

初日からの2日間をクラークと同組でプレーしたピータースは、初日にコースレコードタイの「62」をたたき出すと、金曜には傑出したリカバリーの技量を見せ、イーブンパーの「71」をマークした。

日曜にはプレッシャーがかかる中、クールなプレーを貫いたピータースは、悪天候による4時間の中断をものともせず、16番ではホールインワンを決めそうになると、17番と18番では正確ショットでピンにからめ、3連続バーディで大会を締めくくった。

これにより通算17アンダーとしたピータースは、ウェールズのブラッドリー・ドレッジに1打差をつけて優勝し、「ライダーカップ」初出場へとこぎ着けた。

フィールド

現欧州代表キャプテンのトーマス・ビヨーンが母国でヨーロピアンツアー500回目の出場を果たすとあり、2017年大会も引き続き「ライダーカップ」が大会のテーマとなる。

1996年2月の「ディメンションデータプロアマ」でツアー初出場を果たして以来、“グレートデーン”はヨーロピアンツアー15勝を挙げ、それ以外にも94回のトップ10入りを果たしてきた。彼はその輝かしいキャリアにおいて、「ライダーカップ」には選手として3回、副キャプテンとして4回出場している。

今回ビヨーンが副キャプテンに任命した、2008年「レース・トゥ・ドバイ」王者でスウェーデン出身のロバート・カールソンもヒンメルランドで競い合うほか、ドイツの「ライダーカップ」スターであるマルティン・カイマーやゴルフレジェンドのジョン・デーリーといったそれぞれメジャー2勝の大物選手もフィールドに名を連ねている。ド派手な米国人であるデーリーは才能豊かなミュージシャンでもあり、今回は大会に付随する音楽フェスティバルでギターの腕前を披露する。

ヨーロピアンツアー4勝のトービヨン・オルセン、そのオルセンとタッグを組んで「ISPS HANDAゴルフワールドカップ」を制覇したソレン・ケルドセンといった地元デンマーク勢も虎視眈々と優勝を狙っている。

スウェーデンで開催された「ノルデアマスターズ」でヨーロピアンツアー初優勝を遂げたイタリアの若きスター、レナート・パラトーレはスカンジナビアでのさらなる成功を期しており、一方で、イングランドの“ビーフ”ことアンドリュー・ジョンストンはキャリア2勝目を狙っている。

コース

ヒンメルランドG&SRバックティコースで「メイドインデンマーク」が開催されるのは、今回で4年連続となる。

大会は独特の雰囲気と情熱的なギャラリーで知られ、特に地元ファンで埋め尽くされる“ヒンメルランドの丘”に囲まれたドラマチックな128ヤード、パー3の16番ホールは名物になっている。

馬蹄型の深いバンカーが郵便切手並みに小さい2段グリーンを囲む同ホールは、3500人ほどのギャラリーを収容できる自然が造ったスタジアムに囲まれており、ティからグリーンへと向かう選手たちには大歓声が送られることになる。

バックティコースはヒンメルランドにある3コースのうちの最も有名なコースであり、2013年に再オープンした同コースはスカンジナビア史上最も広範に及ぶ改修が行われた。

高名なコース設計家であるフィリップ・スポガードにより設計された同コースは、オールボーから20キロ離れたユトランド北部の荒涼として地形に造成された。海沿いではないものの、コースにはリンクスの風合いがあり、しばしば強風にさらされるため、7382ヤードが長く感じられることもある。

トリビア

・今週、ビヨーンはツアー出場500回に到達する34人目の選手となり、デンマーク人としてはケルドセンに続く2人目の選手となる。2017年には、この他にスコットランドのスティーブン・ギャラハーとイングランドのアンソニー・ウォールが500回出場を達成した。

・ここ2年では、ケルドセンが「メイドインデンマーク」で最も好成績を収めたデンマーク人選手となっており、2015年には2位タイ、そして昨年は8位タイに入っている。2014年はビヨーンの4位タイがデンマーク勢で最上位となった。

・今週ピータースが優勝すると、彼はヨーロピアンツアーでタイトル防衛に成功した初のベルギー人選手となる。

・昨年、トム・ルイスは大会初日にヨーロピアンツアー初の「59」を狙えるプレーを展開した。「28」でハーフターンしたイングランドのルイスは、13ホールを終えて12アンダーとしたが、最終的には「62」で初日を終えた。

・このスコアにより、ルイスは2015年にクリストファー・ブロベリがたたき出したコースレコードに並んだほか、このときはピータースとヨアキム・ラガーグレンも大会初日に同スコアをマークした。

・昨年、有名な16番ホールでは、初日のカールソン、地元デンマークのセバスティアン・カッペレンによる2つのホールインワンが出た。

・第1回大会は2014年に開催されているが、当時ヨーロピアンツアーの大会がデンマークで開催されたのは2003年以来のことだった。シモンズGCで開催された2003年の「ノルディックオープン」ではイアン・ポールターが優勝を飾った。

・2014年の第1回「メイドインデンマーク」に先立ち、ヒンメルランドG&SRでは1998年にヨーロピアンチャレンジツアー主催の「ナビジョンオープンゴルフ選手権」が開催された。

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