「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」で注目の5人
2017年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/07〜09/10 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)
「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」の大会アラカルト
2016年大会を振り返る
今週は選手やファン、そしてギャラリーに最も人気のあるヨーロピアンツアーの大会のひとつが開催される。以下、「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」と息をのむ景観のグランモンタナについて、知っておくべく全ての情報である。
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昨年の「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」は、アレックス・ノレンがプレーオフ1ホール目でスコット・ヘンドを下し、クランスシュルシエレで2度目の優勝を果たした。2009年にアルプスでヨーロピアンツアー初優勝を果たしたスウェーデンのノレンにとって、昨年のこの大会での勝利は通算6勝目であり、昨季は7月の「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」に続く2勝目となった。
6番からの4連続バーディで2打差の首位としてハーフターンしたノレンだったが、バックナインではヘンドが応戦し、両者共に通算17アンダーとして勝負はプレーオフへともつれ込んだ。
最終ホールで行われたプレーオフでは、素晴らしいティショットを打ったノレンが2打目をピンそば9mにつけたのに対し、ヘンドはティショットを木に当て、2打目は池を越すに留まり、チップショットで2.4mに寄せるも、ノレンがバーディパットをねじ込んで勝負を決めた。
通算14アンダーの3位にはイングランドのアンドリュー・ジョンストンが入り、そこから2打後方にはリー・ウェストウッド、そして3打後方には3人目のイングランド人のリチャード・ブレンドとフランスのジュリアン・ケンが入った。
ケンは8バーディ、3ボギーと出入りの激しい「65」をマーク。その1打差には、イングランドのマシュー・フィッツパトリック、イタリアのレナート・パラトーレ、スペインのアレハンドロ・カニサレス、フランスのロマン・ランガスク、そしてドイツのフロリアン・フリッシュが続いた。
フィールド
クランスシュルシエレはノレンにとって絶好の“狩り場”になっており、彼は2012年と2016年にここで優勝を飾っている。ディフェンディングチャンピオンにとって、昨年のこの大会での勝利は、昨季4勝したうちの2勝目であり、この大会の後、ノレンは「ブリティッシュマスターズ」と「ネッドバンクゴルフチャレンジ」でも優勝を遂げた。世界ランク11位のノレンは、今季すでに「BMW PGA選手権」で優勝しており、今週の日曜はヨーロピアンツアー10勝目を狙っている。
かつての世界ナンバーワンであるルーク・ドナルドとリー・ウェストウッドは、それぞれ2004年と1999年に制覇しているこの大会への復帰を遂げる。特にウェストウッドにとっては、ヨーロピアンツアー出場500回目の大台を迎える大きな1週間となる。
1994年の「マデイラ島オープン」で初出場を果たして以降、ウェストウッドは通算23勝、そして歴代勝利数ではホセ・マリア・オラサバルと並ぶ8位タイにつけるなど、彼の世代におけるヨーロピアンツアー最高の選手のひとりとなった。2週間前の「メイドインデンマーク」で500大会出場を果たしたトーマス・ビヨーン、そして今大会のフィールドに名を連ねるスティーブン・ギャラハーとアンソニー・ウォールらに続く、500大会出場を果たした35人目の選手となる。
目下「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るトミー・フリートウッドは、「全米プロゴルフ選手権」以来となるヨーロピアンツアー出場を果たし、これまでトップ10入りを2度決めている大会で今季3勝目を狙うことになる。今週は彼の同胞のティレル・ハットン、マシュー・フィッツパトリック、そして2015年の大会王者でもあるダニー・ウィレットも出場。また、今季序盤の「深センインターナショナル」を制覇した世界33位のベンルト・ヴィースベルガーも今季2勝目を挙げるべく今大会に出場する。
一方、2010年の大会王者であるミゲル・アンヘル・ヒメネスは、この歴史ある大会での28回目の出場を果たすことになる。