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2017年 オメガ・ヨーロピアン・マスターズ
期間:09/07〜09/10 場所:クランスシュルシエレGC(スイス)

フィッツパトリックがクランで優勝

プレーオフでスコット・ヘンドを下したマシュー・フィッツパトリックが「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」を制覇し、ヨーロピアンツアー4勝目を挙げた。

イングランドのフィッツパトリックは、日曜の朝にプレーした第3ラウンドの上がり3ホールで3つスコアを落としたため、クランスシュルシエレGCでの最終ラウンドをヘンドと4打差で迎えた。

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フィッツパトリックは8番でヘンドをとらえると、14番、15番、16番でバーディを奪って2打差の単独首位に躍り出た。しかし、17番でボギーをたたき、通算14アンダーの首位タイでホールアウトした。

昨年大会でアレックス・ノレンにプレーオフで負けたヘンドは、プレーオフ3ホール目でフィッツパトリックに敗れ、今年も傷心のままアルプスの山々を後にした。

18番で行われたプレーオフでは、2ホール目に豪州のヘンドが1.8メートルのウィニングパットを外した。3ホール目では、ティショットをバンカーに入れたヘンドが2打目でグリーンをオーバー。フィッツパトリックはパーで優勝を決めた。

フィッツパトリックはここ2年間、この大会で連続してトップ10入りしており、最終日に優勝争いを繰り広げたのは、同胞のダニー・ウィレットに1打差で敗れた2015年以来2度目のことだった。

「感激している」とフィッツパトリック。「ずっと勝ちたいと思っていた大会だった。2014年に招待選手として初めて来たときから、プレーするのが大好きな僕のスケジュールの中でも傑出したゴルフコースだし、いつもここへ帰ってきてプレーしたいと思っているんだ」。

「(キャディの)ジェイミーに『17番のボギーが響いて優勝できないかもしれないけれど、そういうこともあるからね』と言っていたんだ。いつだってボギーは嫌だけど、今週はずっと冷静に賢くプレーすることができたね」

「2015年にダン(ウィレット)が優勝したとき、彼の両親が来ていたのを覚えているけれど、今回は自分も両親が来ていたので良かったよ。両親の前では3度目の優勝だから、とても特別なんだ」

通算11アンダーの3位にイングランドのティレル・ハットンとパラグアイのファブリシオ・サノッティが入った。さらに1打差でフィンランドのミッコ・イロネン、その2打差でダレン・フィチャードと昨年覇者のアレックス・ノレンリー・スラッテリーが続いた。

ヘンドはティショットがバンカーにつかまったパー3の3番でボギーをたたくと、ティショットをミスした続く4番でもボギーをたたき、リードを1打まで減らした。

44歳のヘンドは5番でティショットをコース左側の木々に打ち込んだが、ここでは運を味方につけた。ボールはグリーンが狙える位置に落ち、そこから見事なフックボールでグリーンをとらえ、3メートルのバーディパットをねじ込んだのである。

2番でバーディを奪ったフィッツパトリックは、2打目をグリーン奥へ外した5番でボギーをたたいたが、見事なチップアンドランを見せた6番でバーディを奪ってバウンスバックを果たした。

すると、現「DPワールドツアー選手権」王者は7番でも見事なチップショットからバーディをお膳立てし、パー3の8番ではすばらしいショットからバーディを奪って首位に並んだ。

ヘンドはグリーンをとらえ損なったワンオン可能な7番で見事なチップショットからバーディを奪い、この日のスコアをイーブンパーに戻して首位の座を奪還。フィッツパトリックも10番で上りのバーディパットをねじ込んで応戦した。

その後、ヘンドは2打でグリーン脇まで達したパー5の9番で寄せワンバーディを奪い、1打差の首位で14番と15番の連続するパー5を迎えた。

しかし、フィッツパトリックがこの2ホールを連続バーディとしたのに対し、ヘンドは14番をパーとしたため、23歳のフィッツパトリックが主導権を握る展開となった。フィッツパトリックは6メートルのパットを決めた16番でもバーディを奪って2打差の首位に立ったため、ヘンドはついに劣勢を強いられる状況となった。

とは言え、勝負はこれで決まらず、ヘンドが15番をバーディとし、フィッツパトリックがバンカーにつかまった17番をボギーとしたことで、ドラマチックな結末がお膳立てされることとなった。

12番までをイーブンパーペースでラウンドしていたハットンだったが、13番、14番、15番、そして18番でバーディを奪って「66」をマークした。一方、5番、9番、15番でバーディを奪ったサノッティは、16番でボギーをたたいて優勝争いから後退した。

上がり4ホールをイーグル、パー、バーディ、バーディとしたイロネンは、ほかにも3つのバーディを奪い、ボギーを1つに抑えて「64」をマークした。

「66」をマークしたスウェーデンのノレンは、イングランドのスラッテリーと南アフリカのフィチャードと並ぶ通算9アンダーの6位タイで、評価に値する防衛戦に終止符を打った。

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