ティレル・ハットンが逆転で2週連続優勝
2017年 イタリアオープン
期間:10/12〜10/15 場所:ミラノGC(イタリア)
ハットンがモンツァで2週連続優勝を達成
最終ホールをバーディで締めくくったティレル・ハットンが、2週連続でヨーロピアンツアーのタイトルを奪取した。
前週の「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」を制したハットンは、バックナインで5バーディを奪うなど、日曜に6バーディの「65」をマーク。ロレックスシリーズ初制覇を果たした。
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ハットンが18番のティに立った時点では、すでにホールアウトしていたロス・フィッシャーとキラデク・アフィバーンラトが通算20アンダーで並んでおり、勝負はプレーオフにもつれ込むかに見えた。
しかし、26歳のハットンは最終ホールで4.5メートルほどのバーディパットを冷静に沈め、通算21アンダーとしてトロフィーをもぎ取った。
先週のスコットランドでもハットンに競り負けたフィッシャーは、アフィバーンラトと2位を分け合った。首位で出たマット・ウォレスは17番で見事なチップインバーディを決め、単独4位に入った。
ウォレスと2打差の2位タイで最終日を出たハットンだったが、フロントナインは1バーディとスコアを伸ばせず、首位を4打差で追う状況でハーフターンした。
土曜に誕生日を祝ったイングランドのハットンはバックナインに入ってがぜん火が着き、12番からの4連続バーディで一気に優勝争いに加わった。
16番と17番をパーとしたハットンは、プレーオフを避けるには特別なプレーが必要とされるのを承知の上で18番に臨んだ。
ハットンは大観衆が見守る18番グリーンでトリッキーなバーディパットを沈めてそれをやり遂げ、ヨーロピアンツアー3勝目を手にした。
「1勝するだけでもすごいことなのに、2週連続で優勝できたなんで信じられないよ」とハットン。
「今日はロースコアが必要なのは分かっていたけれど、フロントナインは低調で全く勢いに乗れなかった」
「僕は自分自身と戦い、とにかく辛抱強くプレーしようとした。キャディのJ.Bは『良いことは必ず起こると』言ってくれたんだ」
「それは信じ難いとは思いつつも、我慢強くプレーし続けたんだ。そしたら、結局は報われたというわけさ」
「最終目標はできる限り世界ランキングを上げること。もちろん、この2週間はだいぶ助けになったね」
「ロレックスシリーズの大会での勝利はとても特別なことだね。今季から新しい試みで、全選手がここでのプレーを楽しみにしているんだ」
「夏場の大会は振るわなかったので、このシリーズで1勝できたのがとてもうれしいよ」
先週、セントアンドリュースで11アンダーの「61」というコースレコードをたたき出したロス・フィッシャーは日曜のミラノGCでも、すばらしいラウンドを満喫した。
ウォレスと5打差で最終日を出たヨーロピアンツアー5勝のフィッシャーは、フロントナインで5バーディを奪って猛追した。
バックナインに入り、10番でいきなりバーディを奪ったフィッシャーは、12番でもバーディを奪って首位タイに浮上した。
13番こそバーディチャンスをものにできなかったが、引きずることなく、続く14番では1.8メートルのバーディパットを沈めて通算20アンダーとした。
その後、11番、12番、14番でバーディ奪って通算21アンダーまで伸ばしたアフィバーンラトに先行を許したが、36歳のフィッシャーは危なげなく上がり4ホールをパーとして「63」をマーク。アフィバーンラトは16番でダブルボギーをたたいて2位タイに後退した。
この2人は気をもみながらウォレスと最終組でプレーするハットンを待ったが、ハットンが18番でバーディを決めたことで、期待は落胆に変わった。
アフィバーンラトは日曜日、出だしから4連続バーディを奪って通算18アンダーとする目覚ましいスタートを切った。
28歳のアフィバーンラトはパーパットをわずかにショートした8番でこの日最初のボギーをたたいたが、9番でバーディを奪って盛り返した。その後、11番と12番で連続バーディを奪って通算20アンダーとした。
14番で短いバーディパットを沈めたアフィバーンラトは単独首位に躍り出たが、16番でダブルボギーをたたき、通算19アンダーに後退。
続く17番でバーディを奪って通算20アンダーにスコアを戻したが、18番をパーとして2位タイで大会を終えた。