スペインで注目の3人
2017年 アンダルシアバルデラマ マスターズbyセルヒオ・ガルシアファウンデーション
期間:10/19〜10/26 場所:レアル・クラブ・バルデラマ(スペイン)
「アンダルシアバルデラママスターズ」の大会アラカルト
2017/10/18 18:28
前回大会を振り返る
セルヒオ・ガルシアが最後にこの大会が開催された2011年に優勝し、レアルクラブバルデラマでのストロークプレーの試合を制した最初のスペイン人選手となった。
その7日前に「カステージョマスターズ」を制していたガルシアは、この大会で同胞のミゲル・アンヘル・ヒメネスに1打差の勝利を遂げ、2週連続優勝を果たした。
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最終日に「71」をマークしたガルシアは、フロントナインを通してほとんど首位の座を譲らなかったヒメネスに競り勝った。単独3位にはリッチー・ラムゼイ、単独4位にはシェーン・ローリーが入った。
試合後、母国での5勝目を飾ったガルシアは「これはとても特別なこと。僕はこれまでここで多くのことを経験しながらも、残念なことにそこまで良い思いをしてこなかったけれど、それもこれまで限りだ!」と述べた。
フィールド
フィールドを率いるのは現「マスターズ」王者であり、最後にこの大会が開催された2011年に大会王者となったセルヒオ・ガルシアだ。
ガルシアは、ローズとのプレーオフを制してグリーンジャケットを勝ち取った4月の「マスターズ」制覇以降では、初めて母国でプレーする。
昨年、バルデラマで開催された「スペインオープン」を制したアンドリュー・“ビーフ”・ジョンストンは、ヨーロピアンツアー2勝目を同地で目指すことになる。
一方、瞬く間にスターダムへと伸し上がった世界5位のジョン・ラームは、プロ転向後、初めてスペインでの大会に出場する。2016年からプロに転向したラームは、7月の「ドバイデューティーフリーアイルランドオープンbyロリーファウンデーション」で圧倒的な勝利を収めて、彼のヒーローであるセベ・バレステロスの足跡を辿った。
スペインでのプレーは9年振りとなるメジャー3勝のパドレイグ・ハリントンもフィールドに名を連ねている。
コース
1997年に「ライダーカップ」の舞台となったほか、「ボルボマスターズ」(1988-96及び2002-2008)、「世界ゴルフ選手権」(1999-2000)、「アンダルシアマスターズ」(2010-2011)、そして「スペインオープン」(2016)といった大会も開催してきたバルデラマは、今なお大陸ヨーロッパきっての名コースのひとつとして畏怖される存在である。
ロバート・トレント・ジョーンズが設計し、設立者であり当初の所有者でもあったハイメ・オルティス・パティーニョにより愛情を込めてすばらしい状態に保持されてきた同コースは、大陸最難関とも言える試練の場である。
秀麗なパー5の4番は、グリーンサイドの池へと注ぎ込む滝が傍を流れる砲台グリーンで終える。一方、有名な17番は、後方をバンカーが固めるグリーンが美しい池へ向かって傾斜している。この2ホールが見渡せるポイントは、ギャラリーにとって格好の観戦ポイントであり、選手にとっては難所となる。
トリビア
・2011年以来のヨーロピアンツアー復帰となった「アンダルシアマスターズ」は、今回が3回目の開催となる。これまでは、セルヒオ・ガルシア(2011)とグレーム・マクドウェル(2010)が制覇している。
・この大会は初回から今回までの3回全てが有名なレアルクラブバルデラマでの開催となる。
・今週はここ2年の「マスターズ」王者であるガルシアとダニー・ウィレットがそろい踏みするほか、パドレイグ・ハリントン、マルティン・カイマー、ホセ・マリア・オラサバルといったメジャー王者たちも出場する。
・地元スペインからは、プロとして初の母国開催大会に臨む世界5位のジョン・ラームのほか、ガルシアやオラサバルを含む15選手が出場する。
・2011年に「アンダルシアマスターズ」を制覇したガルシアは、レアルクラブバルデラマでのストロークプレーの大会を制した最初のスペイン人選手となった。
・同大会での優勝は、前週に「カステージョマスターズ」を制していたガルシアにとって、「スペインオープン」(2002)、「マジョルカクラシック」(2004)、「カステージョマスターズ」(2008、2011)に続く母国での5勝目となった。
・これまで「アンダルシアマスターズ」でワイヤー・トゥ・ワイヤーの勝利は達成されていないが、以前の大会王者であるガルシアとマクドウェルは、54ホール終了時点で首位に立った。
・1997年9月にレアルクラブバルデラマは大陸ヨーロッパで初めて「ライダーカップ」の舞台となった。同大会ではレジェンドのセベ・バレステロスがキャプテンとして欧州代表を率い、14?対13?で米国代表を撃破した。
・大会期間中に調達された寄付金は、セルヒオ・ガルシア財団を通じ、ラパス大学病院の患者とその家族に対する福祉を目的としたX線機器を充実させるプロジェクトの基金となる。
・ガルシアは2002年に、経済的に恵まれない子どもたちに対する社会的支援とスポーツ振興を通じた社会的包摂を目的としてこの慈善財団を立ち上げた。