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後半5打差を逆転 フリートウッドが連覇達成

バックナインに入って見事なゴルフを展開したトミー・フリートウッドが「アブダビHSBC選手権」で連覇を成し遂げた。

後半をわずか「30」で回った27歳は、この日のスコアを「65」とし、通算22アンダーとして同じくイングランドのロス・フィッシャーに2打差をつけて優勝を飾った。

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怪我からの復帰を果たしたロリー・マキロイは、後半に失速し、イングランド勢の一角であるマシュー・フィッツパトリックと並ぶ通算18アンダーの3位で大会をあとにした。

フィッシャーが「32」でハーフターンした時点では、「レース・トゥ・ドバイ」王者のフリートウッドは5打差を追う状況にあった。

しかし、フリートウッドが10番で3.6メートルのバーディパットを決めたのに対し、ティショットを砂漠に打ち込んだフィッシャーがなんとかこのホールをボギーとしたことで勝負の潮目が変わり始めた。

フリートウッドは12番で4.5メートルのバーディパットねじ込んでマキロイ、そしてこの日をフィッシャーと並ぶ首位で出たトーマス・ピータースと並ぶ2位に浮上。その後、ベルギーのピータースはバンカーに捕まった11番でダブルボギーを叩いて優勝争いから脱落した。

勢いの止まらないフリートウッドは13番で2.4メートルのバーディパットを沈めると、15番では9メートルをねじ込み、フィッシャーに追いついた。

すると、フリートウッドは続く16番で12メートルのパットを決める圧巻のバーディで初日以来の首位に上がり、フィッシャーがティショットを大きく曲げた15番でボギーを叩いたことで、その差は2ストロークに広がった。

フィッシャーは16番でバーディを奪い返したものの、フリートウッドは最終ホールでバーディを奪って優位を維持し、フィッシャーは18番でプレーオフに必要なイーグルを奪えず終戦となった。

「バックナインは本当に良かったね」と、この勝利により、公式世界ゴルフランキングでトップ10入りが濃厚となったフリートウッド。「折り返したところでいくつかの鍵となるショットがあった。寄せワンを決めた10番、同じく寄せワンの11番、そして13番のティショットはラッキーだったね」。

「15番や16番のようなパットが決まると、これはまた僕の日になるなと感じられるんだ。そして18番。2打目は忘れるとして、あの寄せワンは、これまでで最高のひとつだった。とても嬉しい日々だったね」。

「僕はバックナインに入り、10番、12番、13番、15番、16番でパットを決め、18番ではあの寄せワンがあった。とにかく集中できていた」。

2014年の「ツワネオープン」以来のヨーロピアンツアー制覇を目指したフィッシャーは、ピータースと並ぶ通算16アンダーの首位でスタートすると、2番で15メートルのイーグルパット決めて主導権を握った。

しかし、フリートウッドがチャージをかけるなか、フィッシャーはこの日を「67」として2位で大会を終えた。

3日目に「63」をマークしたフィッツパトリックは、この日を「69」とし、一方、10月以来の復帰を遂げたマキロイは、ティショットのコントロールに苦しみ、最終ラウンドは「70」をマークするに留まった。

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