谷原秀人が2週ぶり出場 王情訓は2人目の連覇に挑む
2018年 コマーシャルバンク・カタールマスターズ
期間:02/22〜02/25 場所:ドーハGC(カタール)
「カタールマスターズ」で注目の3人
今週ドーハGCで開催される第21回「コマーシャルバンクカタールマスターズ」の注目選手として、我々は以下の3人をピックアップした。
本命:クリス・ウッド
先週の「NBOオマーンオープン」で、親友のユースト・ラウテンに僅差で敗れてヨーロピアンツアー4勝目を逃したクリス・ウッドは、好調のままカタールへとやって来る。ブリストル出身の30歳は、2018年シーズンのヨーロピアンツアーでは出場3大会全てで予選落ちを喫していただけに、アルモウジGでのパフォーマンスは、周囲を驚かせるものだった。
先週3ラウンドで60台をマークしたウッドは、2013年の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」を通算18アンダーで制覇。過去この大会に7度出場し、4回トップ20入りを果たすなど、ドーハGCには良い思い出を持っている。ウッドはカタールではこれまでの23ラウンドの平均スコアを1.70アンダーとしており、これは今回のフィールドでは3番目のスコアとなっている。
ドーハのトリッキーなレイアウトを攻略するには、パッティングの良さは必須となるが、ウッドは先週のオマーンで、パーオン時の平均パット数をフィールドのトップとなる1.658パットとした。先週、ウッドがすばらしい数字を残したのはパッティングにとどまらない。フェアウェイキープ率を、自身のシーズン平均を10パーセント以上上回る67.9%とした。2016年の「BMW PGA選手権」以来のヨーロピアンツアー制覇を狙うウッドが、今週リーダーボードのてっぺんで大会を終えたとしても、何ら驚きではない。
対抗:ワン・ジョンフン
ディフェンディングチャンピオンのワン・ジョンフンもドーハGCでの勝ち方を知っている一人であり、彼もまた、好調のままドーハ入りする。韓国のワンはヨーロピアンツアーここ12大会中、予選落ちをわずか1回しかしておらず、直近4大会の通算スコアを37アンダーとするなど、確実に良い方向へ向かっている。
最近の好調振りに加え、ワンを推すもう一つの理由は、風の強いコンディションでの熟達した技量にある。彼は2016年「アフラシアバンク モーリシャスオープン」と昨年のドーハでヨーロピアンツアーでの直近の2勝を挙げているが、どちらの大会も強風が吹きすさぶなかでの勝利となった。今週も7348ヤードのコースに有名なドーハの風が吹き荒れる予報となっているだけに、22歳のワンは今週もカタールの首都で再び良い1週間を送ることになりそうだ。
穴:ジョージ・クッツェー
ジョージ・クッツェーはドーハGCでの過去21ラウンドの平均スコアを2.48アンダーとしており、これは今週のフィールドでトップの記録となっている。南アフリカのクッツェーは、昨年こそドーハで予選落ちを喫し、ヨーロピアンツアーでは直近の2大会で連続して予選落ちしているものの、一昨年まではドーハで4回続けてトップ12入りしている。
クッツェーのここでの好記録はグリーン上でのパフォーマンスに負うところが大きく、31歳の彼はここでの1ラウンドの平均パット数を27.8パット(フィールド平均を2.4上回る)、そしてパーオン時の平均パット数を1.69パット(フィールド平均を0.11上回る)としているが、これは2位の選手を大きく引き離す数字となっている(それぞれのスタッツで2位のロレンソベラを1.5パット、エルビラを0.08パット上回っている)。祖国から遠く離れた地であるとはいえ、毎年来訪を楽しみにしているドーハGCは、クッツェーにとって我が家同然に感じられる場所なのであろう。