ボルボ中国オープンの下馬評
2018年 ボルボ中国オープン
期間:04/26〜04/29 場所:トップウィンG&CC(中国)
「ボルボ中国オープン」で知っておくべき5つのこと
今週はトップウィンG&CCで「ボルボ中国オープン」が開催される。ヨーロピアンツアーは今季初めて、中国を訪れる。大会について知っておくべき5つの事柄は次の通りである。
大会3勝目を狙うレビ
フランス出身でヨーロピアンツアー5勝のアレクサンダー・レビは「ボルボ中国オープン」3勝目を狙っている。昨年、2014年以来となる2度目の大会制覇を達成し、大会の最多勝記録を作った。27歳のレビは、今週、大会3勝目を挙げて自ら達成した記録を塗り替えるチャンスを手にしている。
昨年、最終日を「67」でラウンドして通算17アンダーとし、ディラン・フリテッリと並んだレビは、プレーオフ1ホール目でフリテッリを退けて優勝を飾った。サドンデスのプレーオフが行われたパー5の18番でバーディを奪い、ヨーロピアンツアー4勝目を挙げたのだ。
2014年の「ボルボ中国オープン」でヨーロピアンツアー初制覇を果たした際、レビは大会2日目にコースレコードの「62」をマークした。最終ラウンドでは上がり2ホールで連続バーディを奪い、トミー・フリートウッドの挑戦を退けた。
前週の「ハッサンIIトロフィー」でヨーロピアンツアー5勝目を挙げたレビは好調を維持し、今週は勝利の方程式を中国に持ち込むことになる。
2018年の王者たちが集結
今週のフィールドには2018年シーズンのヨーロピアンツアーで優勝を遂げた8人の選手が含まれ、彼らは中国の首都でその才能を存分に発揮することになる。
8人のうち、「オメガドバイデザートクラシック」を制した中国の李昊桐、オマーンで優勝したユースト・ラウテン、香港で優勝したウェイド・オームスビー、マレーシアで優勝したシュバンカー・シャルマ、インドで優勝したマット・ウォレスの5人はアジアを絶好の狩り場としている。
キラデク・アフィバーンラト、ジョージ・クッツェー、そしてレビはいずれもアジア以外で2018年に勝利を挙げている。アフィバーンラトは「ISPS HANDAワールドスーパー6パース」で優勝しており、クッツェーは母国の南アフリカで開催された「ツワネオープン」を制覇した。モロッコで「ハッサンIIトロフィー」を制覇したレビは直近の優勝者となっている。
高々と国旗を掲げる中国勢
大会の幕が開くと、フィールドの3分1は地元ファンの声援を浴びることになる。地元の選手権でティアップする中国人選手は40人を超え、このなかには2017年の「ボルボ中国ジュニア選手権」王者で17歳のリュ・ゼハオも含まれる。
フィールドには2017年の中国アマチュア王者であるチェン・グシンも含まれるが、なかでも今週は2016年以来となる大会2勝目を狙う中国のスター、李昊桐が注目を一身に浴びることになるだろう。
3は魔法の数字
「ボルボ中国オープン」は3年連続でイアン・ウーズナム設計のトップウィンG&CCでの開催となり、これで同コースはこの大会が最も多く開催されたコースとなる。
同コースは2011年に開場し、16年には李昊桐、昨年はレビの勝利を見届けてきた。
今回も「ボルボ中国オープン」はヨーロピアンツアー、アジアンツアー、中国ゴルフ協会の3団体による共催大会となる。
長城の絶景
選手とギャラリーは、トップウィンG&CCで競技の最中に万里の長城を見学することができる。
世界の七不思議のひとつである万里の長城は、北京にある同コースのほぼ全てのホールから見渡すことができる。