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設計者はだれ? ガレインGCの知られざる9つの秘密

2018/07/12 14:59

「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」が今週、ガレインGCにて開催。同コースにてこの大会が開催されるのは、72ホール目に見事なバーディを奪ったリッキー・ファウラーが大会を制覇した2015年大会以来2度目のこととなる。ヨーロピアンツアーでは開幕を前に、同コースについて一般的に知られていない事実を明らかにすることにした。

1. この場所では350年以上前からゴルフが行われてきた
ちょっとした歴史の話をひとつ。世界最古のリンクスコースはガレインのあるスコットランドの“ゴルフ海岸”に存在しており、この地方では3世紀半以上前(なんと1600年代)からこの古き良き競技が行われてきた。チャンピオンシップコースの2番ホールは、1842年から92年にかけて当時、馬を調教する丘として使われていたが、82年に同ホールが作られた。

その10年後にはロウ卿がガレインの丘での動物の調教を禁止したため、この地域はゴルフ専用の場所となった。ガレインGCは急速度で拡張し、1910年には18ホール3コースに加え、子供用コースも完成していた。起伏の豊かな土地であるガレインは、その地名が地形上の特性を表している。この地名はスコットランドのゲール語「A'Ghualainn」にちなんだものであり、これは「尾根あるいは稜線」を意味する言葉である。

2. ガレインにはセントアンドリュースより多くのバンカーがある
ロマンチックな名称を持つバンカーが点在するセントアンドリュースのオールドコースには112個のバンカーが存在するが、ガレインGCのチャンピオンシップコースには123個のバンカーがある。これは1ホールあたり約7個の計算である。ガレインで成功する秘訣?砂遊びをしないことだ。

3. 大人禁制
といっても、これは子供コースの話。2018年で108歳になるガレインGCのショートコースは、世界中にある多くのフルサイズのコースより古い。標準的なコースとは対照的に、ガレインの子供コースでは、子供同伴でない限り、大人の入場は禁止されている。

4. コースは火山の上に造られている
ガレインのナンバー1、2、3コースは岩栓を覆う草原をまたいで造成されている。岩栓とは何ぞや?これは火山岩頸、あるいは溶岩頸とも呼ばれるもので、活火山でマグマが通り道のなかで固まってできた地質である。注:これは遠い遠い昔に起こったことなので、ご安心を。

5. 耐戦車コース
コース北端の沿岸部には第2次世界大戦中に英国軍が敵軍の侵略に対抗すべく、戦略的に築いた巨大なコンクリート製の抗戦車キューブ(ブロック)が今も残されている。75年前はこれらが何百と数珠つなぎに配置されていたが、時間の経過とともに埋もれ、今では50個程が視認できるだけだ。

6. ミュアフィールドはほとんどお隣さん
ガレインは人口4000人に満たない小さな町かもしれないが、同地にはミュアフィールドを含む世界クラスのコースが点在している。過去に「全英オープン」が16回開催されているミュアフィールドは、ガレインGCの1番ティから1マイル(約1.6キロ)と離れていない場所にあり、ミュアフィールドは町の東側、そしてガレインは町の西側に所在している。

7. ゴルフで最高の眺め
チャンピオンシップコースの6番ティはガレインの丘の頂上に位置するが、ここはゴルフ界最高のパノラマ景観のひとつとして名高い。ここからティショットを打つゴルファーは、巨大な地中の貯水湖の上に立ち、エジンバラ、イースト・ロージアン、そしてフォース川の河口を見渡すことができる。良く晴れた日であれば、この場所から10以上のコースが見渡せる。

8. コース設計者は不明
ガレインのチャンピオンシップコースでは、その長い歴史のなかで、複数のコース設計家による改修が行われてきたが、オリジナルコースの設計家は不明となっている。自然がコースを設計したと言うのを好む地元民もいるようだ。

9. 本来の発音は“ギリン”なのか?
話す人によって、ガレインの町は“ギリン”、あるいは“ガリン”と発音される。噂によると、目抜き通りを境に発音の仕方は分かれるようで、通りの北側の連中は“ギリン”派、そして南側の連中は“ガリン”派となるらしい。

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2018年 アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン



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