「D+Dレアル チェコマスターズ」で知っておくべき5つのこと
2018年 D+D レアル チェコマスターズ
期間:08/23〜08/26 場所:アルバトロスゴルフリゾート(チェコ)
「D+Dレアル チェコマスターズ」で注目の3人
今週は第5回「D+Dレアル チェコマスターズ」のため、チェコの首都プラハを再訪する。今年も舞台はアルバトロスGRである。
フィールドに名を連ねた多くの素晴らしい選手たちがヘイドン・ポルテウスの持つタイトルを狙うなか、我々のデータの達人はあらゆる数字を精査し、次の3人を注目選手として選出した。
「本命」はトーマス・ピータース
好調のトーマス・ピータースはどのコースでも危険な存在であるが、戦いの舞台が過去に彼が3度出場し、優勝1回と2位を1回記録しているアルバトロスGRとなると、尚のことである。ピータースは直近の3大会中、「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」と「全米プロゴルフ選手権」の2大会で6位タイに入っている。今季304.2ヤードの平均飛距離を記録している大柄なベルギーの飛ばし屋は、最高の状態から遠くない位置にいる兆しを見せている。これら2大会での好成績により、26歳のピータースは「レース・トゥ・ドバイ」ランキングを22位まで上げ、シーズン最終盤のビッグフィニッシュへ向け絶好の位置につけた。
アルバトロスGRの平均ストロークでフィールドに対し9.27ストロークの差を付けるピータースは、当然のことながら、ストローク・ゲインドのカテゴリーでもトップに立っている。2016年「ライダーカップ」で一躍スター選手となったピータースは、2015年と2016年大会を合計すると通算34アンダーとしており、この間のバーディ数を66として、こちらもフィールドでトップに立っている。「ライダーカップ」欧州代表選考レースが残り2大会となっている事実は、トーマス・ビヨーンのチーム入りを果たすべくチェコでの好成績を狙うピータースのモチベーションをさらに掻き立てることになるだろう。
「対抗」にリー・ウェストウッド
イングランドのリー・ウェストウッドはヨーロピアンツアーで最も安定感のある選手の一人として知られているが、これまでのプラハでの彼のパフォーマンスはその評価通り、一貫してソリッドなものとなっている。ウェストウッドは、これまで同地で8ラウンドして1度もオーバーパーを叩いたことがなく、過去にこの大会では2度の出場で27位と9位の成績を残している。
45歳のウェストウッドは今季、折に触れその超一流の腕前を披露しており、特に顕著だった「イタリアオープン」では、最終日に「63」をマークして5位に入った。「ライダーカップ」のベテラン選手は、今季ヨーロピアンツアーの平均ストロークを「70.06」としてトップ25入りしており、パー3とパー5の平均スコアでもトップ15入りしているが、これは今週のコースをプレーする上で強みとなることだろう。
しかしながら、「レース・トゥ・ドバイ」は55位としているため、ウェストウッドはシーズン最終盤へ向け、自身の存在感を示すべく闘志を燃やしている。欧州、北米、アジア、アフリカ、そして豪州と、5大陸全てで大会を制覇した経験を持つ数少ないゴルファーの一人であるヨーロピアンツアー23勝のウェストウッドにとって、チェコは優勝したことがない国の一つである。今週は彼にとって、それを変えるチャンスである。
「穴」のデービッド・リプスキー
デービッド・リプスキーはどういうわけかアルバトロスGRとの相性が良く、米国出身の彼はここ4年間、このコースでのバーディ数を59として、このカテゴリーでピータースに次ぐ2位につけている。それにより、リプスキーはこれまで4度出場したこの大会で、3度のトップ25入りを記録している。現在「レース・トゥ・ドバイ」で89位につける30歳は、今週も好パフォーマンスを期してプラハへと乗り込む。
カリフォルニア出身のリプスキーは出場した直近のヨーロピアンツアーの大会である「ポルシェヨーロピアンオープン」では13位タイと上位に食い込んでいる。すでにヨーロピアンツアーで勝利を挙げているリプスキーは恐れることなく好スコアを狙いに行ける存在であり、2014年の「オメガヨーロピアンマスターズ」王者が日曜の午後に優勝争いをしていたとしても、それは決して驚きではない。