「ライダーカップ」直前のガルシア出場 谷原&宮里がエントリー
2018年 ポルトガルマスターズ
期間:09/20〜09/23 場所:ドムペドロ ビクトリアGC(ポルトガル)
「ポルトガルマスターズ」で注目すべき3人
2018/09/18 08:28
来週ル・ゴルフナショナルで開催される「ライダーカップ」を前に、ヨーロピアンツアーは第12回「ポルトガルマスターズ」が開催されるアルガルベへと移動する。
過去11大会では、ドムペドロ ビクトリアGCでの優勝選手の平均スコアは通算20アンダーとなっており、選手たちはこの大会で好スコアを出す傾向にある。この大会では、2015年にアンディ・サリバンが26個のバーディを奪い、2位に9打差をつけて優勝したほか、2013年にはスコット・ジェイミソン、そして2014年にはニコラス・コルサーツがそれぞれ「59」の大台へあと一歩のところまで迫った。今年もバーディラッシュが期待され、エキサイティングな展開となることが予想される。
今週は来週の「ライダーカップ」を控えたセルヒオ・ガルシアとトービヨン・オルセンがティアップするほか、過去の大会王者であるサリバンとパドレイグ・ハリントンもフィールドに名を連ねている。
木曜の第1ラウンドを前に、我々のデータの達人はあらゆる数字を精査し、次の3人を注目選手に選んだ。
本命: ルーカス・ビェルレガード
「正しい方向に向かっている」という言葉は、現在のルーカス・ビェルレガードにとって最も適した表現であると言えよう。27歳のビェルレガードが直近の3大会で何れもトップ10入りを果たしている。先週の「オメガヨーロピアンマスターズ」でマット・フィッツパトリックに次ぐ2位に入ったビェルレガードは、「メイド・イン・デンマーク」で6位に入っており、「D+Dレアルチェコマスターズ」では9位タイに入った。この間、彼は通算スコアを46アンダーとし、平均スコアを「67.5」としている。
今週の大会にディフェンディングチャンピオンとして臨むビェルレガードを本命に推すには、それなりの理由がある。昨季、ビラモウラで平均飛距離とパーオン率でトップ4に入ったビェルレガードは、2位に入った先週のスイスでも似たような成績を残している。山々を臨むコースでパーオン率を84.7パーセントとしたデンマークのビェルレガードは、今季、このカテゴリーを73.9パーセントとして12位にランクインしている。もし、彼が今週もこのティからグリーンにかけたパフォーマンスを維持することができれば、史上初の「ポルトガルマスターズ」連覇も現実味を帯びてくることだろう。
対抗: トム・ルイス
トム・ルイスがヨーロピアンツアー出場わずか5戦目にして「ポルトガルマスターズ」を制したのが7年前だったのは信じ難いことである。その後、ルイスはキャリア初期に果たした栄冠の再現を成し得ていないものの、2週間前に開催されたチャレンジツアーの「ブリヂストンチャレンジ」では優勝を遂げており、それなりの自信を持ってこの大会を迎えることになる。この他にも、ルイスはロバート・カールションがホストを務めた「スウェーデンチャレンジ」で3位タイに入ったほか、ヨーロピアンツアーの「D+Dレアルチェコマスターズ」で6位に入り、先週開催されたチャレンジツアーの「カザフスタンオープン」では再び3位に入った。
ポルトガルでは前述の勝利以降目立った成績を残せていないルイスだが、今週はチャレンジツアーでの平均スコアを「69.12」としている最近の好調を良い1週間へとつなげる気配を漂わせている。直近の4大会で3度のトップ6入りを果たしているとあり、ルイスが好調の波に乗っているのは疑いようのない事実である。
穴: ナチョ・エルビラ
同胞のホルヘ・カンピージョ同様、ナチョ・エルビラはヨーロピアンツアー初優勝を待ち望んでいる。これまではプレーオフで敗れた2016年に「ハッサンIIトロフィー」が最も優勝へ近づいた大会だったが、最近の好調振りを鑑みると、チャレンジツアー4勝のエルビラによるヨーロピアンツアー初優勝はすぐそこまで来ていると言える。「KLMオープン」では予選落ちを喫したものの、スペイン北部サンタンデール出身のエルビラは「ノルデアマスターズ」で24位に入り、「D+Dレアルチェコマスターズ」で18位タイ、そして「オメガヨーロピアンマスターズ」では4位に入った。「オメガヨーロピアンマスターズ」の最終日に「66」をマークして優勝争いに食い込んだエルビラだったが、待望の初優勝にはあと一歩届かなかった。しかし、この好調は、彼によるビラモウラでの活躍を期待するには十分である。
エルビラは昨年この大会で7位タイに入るなど、アルガルベでの直近の2大会で連続してトップ10入りしており、その間の全8ラウンドで70切りを達成して平均スコアを「67」としている。「レース・トゥ・ドバイ」では61位につけているとあり、今週、エルビラは重圧を感じることなく得意コースでのプレーに専念できる。この男は要注目である。