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ローリー「素晴らしいこと」 ロレックスシリーズ初制覇

リチャード・スターンとの熾烈な最終日のバトルを制したシェーン・ローリーが「アブダビHSBC選手権」を初日から首位を守り切る完全優勝で制覇し、素晴らしい2019年のスタートを切った。

最終ホールで決め手となるバーディを奪ったアイルランドのローリーは、この日「71」をマークし、1打差で優勝を遂げて欧州ツアー4勝目を飾ったが、この日は順風満帆とは行かなかった。

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3打差の単独首位で最終日を迎えたローリーは、11番までを2バーディ、4ボギーとし、この時点でスターンを4打差で追う苦しい展開となった。

しかし31歳のローリーは12番と13番の連続バーディで盛り返すと、スターンが終盤に2つスコアを落とすなか、18番でバーディを奪って通算18アンダーとし、2015年の「WGCブリヂストン招待」以来のトロフィーを掲げた。

3位には2イーグルを含む「65」をマークしたオランダのユースト・ラウテンが入った。

ローリーは初日からの3日間を「62」「70」「70」とし、この日はポールポジションからスタートを切った。しかし、スターンはスタートから3連続バーディと、電光石火のチャージで首位のローリーを捉えた。それでもローリーはティショットをピンそば1m以内につけたパー3の4番でバーディを奪い、通算18アンダーまでスコアを伸ばして再び単独首位に抜け出した。

とはいえ続く5番では、スターンがグリーン外からチップインバーディを奪ったのに対し、ローリーはパーパットを外し、ローリーは1ストローク追う立場に転じた。6番ではスターンが3パットのボギーを叩き、ローリーがパーをセーブして通算17アンダーを守ったことで、再び2人が首位の座を分け合うことになる。

ここで、欧州ツアー6勝のスターンは8番でバーディを奪って抜け出すと、ローリーがティショットを池に入れた9番をバーディとし、ローリーが3打差を追う展開となった。その後、ローリーは11番でパーパットを外し、スターンが4打差の首位に立った。

しかし、ローリーは12番で今週パー3で11個目となるバーディを奪うと、13番では6mのバーディパットをねじ込んで食い下がり、その差を2打に縮めた。すると、14番でスターンが1.5mのパーパットを外し、通算18アンダーまで後退したことでローリーに光明が差した。

さらに16番では、ローリーが危なげなくパーとしたのに対し、スターンはフリンジからのトリッキーなパーパットを決め損ない、再び2人が首位で並ぶこととなった。17番はローリーが4mのパーパットをねじ込むなど、2人とも見事な寄せワンのパーセーブで乗り切り、首位タイのまま勝負の行方は最終ホールへと持ち越された。

結局、この一騎打ちはローリーが最終ホールでタップインのバーディを奪ったことで決着。ローリーは「ロレックスシリーズ」初制覇を遂げた。ホールアウト後、歓喜に沸くローリーは「今日は気持ち的に起伏の激しい一日だった」と述べた。

「ご存知の通り、何打かリードしてスタートしたのに、いつの間にか4打追う状況になっていた。今日の僕は勇敢だった。辛抱強くプレーできたし、天にも昇る心地だね。とにかく勝てたことが何より嬉しいし、またいつ勝てるか分からないので、この勝利を享受したい」。

「ロレックスシリーズの大会で勝者として名を刻めたのは素晴らしいこと。僕らは欧州ツアーのロレックスシリーズの大会でプレーできて、とても恵まれていると思う。関係者の皆さんは、大会実現へ向け素晴らしい仕事をしてきたし、このシリーズで勝つことができてとにかく嬉しい」。

7勝目こそお預けとなったスターンだったが、自身のパフォーマンスには満足感を示した。「今週は強いフィールドのなかで良いパフォーマンスが発揮できて嬉しいね」とスターン。「大会でそれなりの結果を残したのは久しぶりのことだから、自分のプレーにはとても満足している。素晴らしい大会を実現したアブダビとHSBC、そしてロレックスに感謝したい。有り難いことだね」。

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