想定外に寒い豪州で 池田勇太は欧州ツアー2連戦へ
2019年 ISPS HANDA ヴィックオープン
期間:02/07〜02/10
戦績が物語る ビクトリアで注目の3人
2019/02/06 12:20
「ISPS HANDAヴィックオープン」が開催されるオーストラリア・ビクトリア州に、ツアーでも有数のトッププロたちが集結する。そして、この歴史的な大会の舞台が13thビーチGCの2コースである。
では、どの選手が輝きを見せるのだろうか?ビーチコースもクリークコースも、共に距離が決して長いわけではないが、いずれも戦略的で慎重に考え抜かれたプレーが求められる。特に今週は精度とショートゲームが鍵を握りそうだ。
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それを踏まえた上で選出した3人の注目選手は次の通りである。
本命: ジャスティン・ハーディング
2018年を成功裏に終えた南アフリカのジャスティン・ハーディングは、その好調を19年のヨーロピアンツアーでも持続させたいと目論んでいる。実際、昨年プロとして4勝を挙げた32歳は、今季これまで5大会に出場し、トップ15入り4回と好調を保っている。
今季、ハーディングは平均スコアで4位につけ、10ラウンド以上した選手の平均スコアで首位に立っているほか、卓越したショートゲームによりグリーン周りのストローク・ゲインドでトップ15にランクインしている。慣れ親しんだ南半球の気候と環境へ戻ってくるハーディングにとって、先週の「サウジインターナショナル」最終ラウンドにマークした「63」は、今週への吉兆となるはずだ。
対抗: ジェイソン・スクリブナー
地元オーストラリアの選手ということであれば、ジェイソン・スクリブナーに注目である。29歳のスクリブナーは今季出場した4大会全てでトップ20入りしており、そのうち3大会でトップ7入りを果たしている。また、その16ラウンド中、10ラウンドを「68」以上のスコアでプレーしている。
スクリブナーは2019年シーズンに入り、パー3、パー4、そしてパー5全ての平均スコアでトップ20入りしており、ゲームの全ての要素に対して自信を持ってプレーしているようだ。更に、昨季31大会に出場してキャリアハイとなる63%のフェアウェイキープ率を記録しており、この精度の高さは今週の大会で大きな武器となるだろう。
母国オーストラリアでの直近の2大会で、スクリブナーは6位と11位に入っている。今週、彼がビクトリアで優勝争いに絡むという予想を覆すのは難しいのである。
穴: オリバー・ウィルソン
これまでオリバー・ウィルソン(イングランド)は乱高下のキャリアを送ってきたが、2008年に「ライダーカップ」のメンバーとなった当時の好調を取り戻す兆しを見せている。ツアーきっての頑張り屋として知られるウィルソンだが、今季はオフシーズンの練習が実を結んでいるようで、直近に出場した南アフリカでの2大会でいずれもトップ5入りを果たし、ここ6ラウンドの通算スコアを20アンダーとしている。
そして、今週は精度とパッティングが最重要となるだけに、かなり有望と見るべきだろう。何しろこの38歳はアプローチのストローク・ゲインドで4位、そしてパッティングのストローク・ゲインドで9位にランクインしているのである。