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終盤チャージのロウ 18番イーグルで初V引き寄せる

最終ホールで見事なイーグルを奪ったデービッド・ロウがこの日、首位の座を守り続けてきたウェイド・オームスビーを逆転し、「ISPS HANDAヴィックオープン」を制して欧州ツアー初制覇を遂げた。

スコットランドのロウは、13thビーチGCの16番ティに立った時点では3ストロークを追う状況だったものの、このホールをバーディとすると、パー5の18番では2打目をピンそば2.4mにつけるショットでイーグルをお膳立てした。

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これによりロウは通算18アンダーとして首位に並ぶと、追いつかれたオームスビーが17番でダブルボギーを叩いたことで、地元のベテランは最終ホールでイーグルが必要な状況となった。

38歳のオームスビーは18番でフリンジからのイーグルパットを残すも、これを決め切れず、チャレンジツアー上がりのロウが欧州ツアー出場18試合目にして1打差で初優勝を飾ることとなった。

通算17アンダーの2位タイにはオームスビーに加え、同じく豪州のブラッド・ケネディが入り、さらに1打差の4位には南アフリカのジャスティン・ハーディングが続いた。通算15アンダーの5位タイには、2019年シーズン5戦目にして4度目のトップ5入りを決めた豪州のジェイソン・スクリブナーのほか、同郷のデービッド・ブランスドンとスコットランドのデービッド・ドライズデール。8位タイにはベルギーのニコラス・コルサーツとフランスのクレメント・ソルデが入った。

ロウとパートナーのナターシャさんは、2017年に息子のフレディが死産となる悲劇に見舞われ、これがかつてスコットランドジュニアとスコットランドアマチュアのタイトルを獲ったロウのコース上のパフォーマンスに影を落とすこととなった。

ロウは同年の冬に転職寸前まで至るも、昨季の欧州下部ツアー「SSEスコットランドハイドロチャレンジ」を制覇し、賞金ランキング14位で終えた。

「これはとてつもなく大きな勝利だ」とロウ。「これは予想していなかった。僕にとっては、ここで欧州ツアーの大会でプレーしているだけで十分だったんだ」。

「これまでプレーした(欧州ツアーの)4大会を大いに楽しんだところだったし、欧州ツアーの選手でいられるだけで幸せだった。今日優勝したことで、状況が少し変わったね。家へ帰って、これからのことを見直すことにする」。

さらにロウは「僕らは(上がり3ホールを)3、2、4で上がってトップ3入りを目指していた。そうしたら16番ではバーディを奪ったけれど、17番はパーだったので、最終ホールはイーグルが必要だと話していたんだ。それでイーグルを奪って通算18アンダーとしたのだけれど、何が起こるかは分からないものだね」と述べた。

オームスビーは1番で3mのバーディパットを決めると、2番ではイーグル逃しのバーディを奪い、5番ではバンカーからの寄せワンでバーディを奪ってスコアを伸ばした。これにより、オームスビーは通算18アンダーまでスコアを伸ばすも、これ以後は11ホール連続パーとし、その間にロウとケネディが追撃を開始する展開となった。

ケネディはパー5の2番でバーディを奪うと、ティショットをピンそば1.8mにつけた3番、3.6mのパットを決めた4番、そしてパー5の5番でもバーディを奪う猛追を見せるも、この時点ではまだ2打差を追う状況だった。

その後、44歳のケネディはティショットをピンそば1m弱につけたパー3の7番でバーディを奪うと、ティショットをラフに入れた9番でも2打目をピンそば1.8mにつけてバーディを奪い、「30」でハーフターンして首位を捉えた。

一方、4番で1.2mのパットを決めてこの日最初のバーディを奪ったロウは、直後の5番でボギーを叩いてスコアを戻した。その後、ロウは7番と8番で連続バーディを奪うと、9番では偶然ボールを動かしてしまったことによる罰打でボギーを叩くも、10番と11番で連続バーディを奪うバウンスバックを見せた。

ケネディは3パットした12番でボギーを叩くと、16番ではグリーン奥からハイブリッドを使ったアプローチが直接カップインしてバーディを奪い、首位タイに返り咲くも、グリーンをショートした17番で再びボギーを叩いて後退した。

すると、ロウが終盤にチャージをかけたのに対し、オームスビーはティショットをグリーン左に外した17番で、2打目でもグリーンを捉えることに失敗した。

ハーディングは2番、3番、9番、そして11番でバーディを奪うと、12番と13番で連続ボギーを叩くも、14番と18番でバーディを奪って盛り返し、今季3度目のトップ10入りを決めた。ドライスデールとスクリブナーはともに最終ラウンドを「67」。通算13アンダーの10位タイにはカラム・シンクィンニック・フラナガンが入った。

同じくビーチコースで開催され、賞金総額も同額となった女子の大会は、この日「72」をマークしたセリーヌ・ブティエが2打差で優勝を遂げた。

フランスのブティエは通算8アンダーとし、地元豪州のサラ・ケンプスー・オー、そしてイングランドのシャーロット・トーマスに競り勝った。

関連リンク

2019年 ISPS HANDA ヴィックオープン



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