ツアーは再び欧州本土へ ミュンヘンに谷原、宮里、川村ら
2019年 BMWインターナショナルオープン
期間:06/20〜06/23 場所:ゴルフクラブ・ミュンヘンアイヒリード(ドイツ)
「BMWインターナショナルオープン」で知っておくべき5つのこと
ヨーロピアンツアーは、今季初めてドイツで開催される。ミュンヘンでの大会で知っておくべき5つのポイントは以下の通りだ。
前年優勝者ウォレス
ディフェンディングチャンピオンのマット・ウォレスは、3勝を挙げた2018年の2勝目、そしてヨーロピアンツアー出場わずか39大会目にして通算3勝目を昨季プルハイムにて挙げた。その数カ月後「メイド・イン・デンマーク」でも勝ったウォレスは、わずか2シーズンの間に4勝目を挙げた。29歳のイングランド人選手には今もアクセルを緩める気配は見られない。
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今季ヨーロピアンツアーで2位に2度入っているウォレスは、「全米プロゴルフ選手権」でメジャー自己ベストの3位タイに入ったほか、先週の「全米オープン」では12位タイ。ヨーロピアンツアーのポイントレース、レース・トゥ・ドバイで首位に立っており、大会史上初の連覇へ向け絶好の状態で「BMWインターナショナルオープン」を迎えることとなった。
地元のヒーロー
メジャー2勝のマルティン・カイマーは、昨季この大会でヨーロピアンツアーここ3シーズンの自己ベストとなる2位タイに入った。かつての世界ナンバーワンは「BMWインターナショナルオープン」2勝目へ向け、今週は地元の期待を一身に背負うことになる。
「ライダーカップ」に4度出場した経験を持つカイマーは、怪我と近年の不調により、今は2014年の「全米オープン」以来となる大会制覇を模索中だ。彼のゴルフが然るべき方向へ進んでいるのは確かであり、今季カイマーは大西洋の両側でトップ10入りを記録している。
開催コースの新旧
今週、大会は24回目の開催となるGCミュンヘンアイヒリードへの復帰を遂げるが、選手たちは全18グリーンが改修されるなど大幅な改修を経てその姿を一新したコースと対面することになる。コースは全長6614メートルから6660メートルへと延伸され、更にギャラリー用のマウンドがコース上の数カ所に作られている。
このミュンヘンのコースは、大会の精神的ホームグラウンドとも言え、1989年の第1回「BMWインターナショナルオープン」もここで開催されている。その第1回大会は、ヨーロピアンツアーで複数回優勝し、その後テレビパーソナリティへと転身したデビッド・フェハティが米国のフレッド・カプルスに5打差をつけて優勝した。
トービヨン・オルセンは、昨季記録破りの最終日をマークした「BWMインターナショナルオープン」でやり残しを片付けたいと思っている。「61」をマークした彼は、ヨーロピアンツアー自己ベストを更新すると共に、それまで9回出ていた大会最小スコアの「62」も更新した。
デンマークのオルセンによるこの日の11アンダーは、彼の土曜のスコアを16打も上回るものであり、驚くべきことに、彼は最終組がティオフする前に自分の仕事を終えていたのである。彼は最終組がバックナインに入った時点でも首位に立っていたが、最終的には16番でバーディを奪ったウォレスに先攻され、通算9アンダーだったオルセンはカイマーとフィンランドのミッコ・コルホネンと並ぶ2位で大会を終えた。
長年の相棒
31回目の開催を祝う「BWMインターナショナルオープン」は、第1回大会の1989年以降、一貫してBMWが冠スポンサーを務めており、これはヨーロピアンツアーの大会では現行最長のスポンサーシップとなっている。
この間、メジャー王者のカイマー、アーニー・エルス、ヘンリック・ステンソン、そしてダニー・ウィレット、かつての世界ナンバーワンであるリー・ウェストウッド、そしてかつての欧州ナンバーワンであるロバート・カールソンとコリン・モンゴメリーといった錚々たる面々が大会制覇を果たしている。
昨年、BWMは2022年まで大会のスポンサーを継続することで合意している。