「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」最終日 スコア結果
2019年 ドバイデューティーフリー アイルランドオープン
期間:07/04〜07/07 場所:ラヒンチGC(アイルランド)
ジョン・ラームがアイルランドでロレックスシリーズ“ハットトリック”を達成
最終日に瞠目の「62」をマークしたスペインのジョン・ラームが「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」を制覇し、史上初の「ロレックスシリーズ」3勝目を挙げた。
首位と5打差でラヒンチGCでの最終日を迎えたラームは、1イーグル、8バーディを奪う猛チャージで通算16アンダーまでスコアを伸ばし、大会2度目の優勝を果たした。2打差の2位タイにはオーストリアのベルント・ヴィースベルガーとイングランドのアンディ・サリバンが入り、さらに1打差の4位タイには同じくイングランドのエディ・ペパレルとロバート・ロック、そしてスペインのラファ・カブレラベローが入った。
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ヴィースベルガーとロックはトップ10入りしたことで「全英オープン」の出場権を獲得、スペインのホルヘ・カンピージョと並ぶ通算12アンダーの7位タイに入ったイングランドのポール・ワーリングも「全英オープン」行きを決めた。
2年前のルーキーシーズンにこの大会でヨーロピアンツアー初優勝を遂げたラームは、これにより出場わずか34大会でツアー4勝し、うち3勝を重賞大会の「ロレックスシリーズ」でものにした。今回の勝利で「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでトップに躍り出るとともに、公式世界ゴルフランキングでトップ10返り咲きを果たした。
今大会へ向け、アイルランドへの親近感を隠さなかった24歳のラーム。週末に「64」と「62」をマークしたことで、同地との蜜月を維持、さらに、2016年のプロ転向以来、毎シーズン全世界での勝利数を2勝としてきた記録も持続させた。「僕はこの大会を愛している」とラーム。「僕はこの国を愛している。僕はここの人々を愛しているし、毎回アットホームに感じている」といい、さらにこう続けた。
「また勝てて興奮している。(この大会で)複数回優勝しているスペイン人選手はセベ・バレステロスだけだと思うから、それに並ぶことができたのは特別なことだ。多分、これは僕が自宅に持っているトロフィーの中で一番気に入っているものだから、もう一つ獲得することができて、間違いなく特別な瞬間となった」
「僕のゲームは絶好調だったけれど、最初の2日間はそれが表に出てこなかっただけなんだ。パットが決まらなかったけど、週末はその真逆だったね」
「今日勝つには、パットを決めなければならないのは分かっていた。ずっとリーダーボードを確認し続け、10番を終えて見上げたとき、僕は“よし、良い勝負をしようじゃないか”という感じになり、12番のイーグルで完全に乗ることができた」
1打差の首位で最終ラウンドを出たロックだったが、3番でボギーをたたくと、5ホール終了時点で、3つスコアを伸ばした同組のカブレラベローに首位の座を奪われ3打差とされる展開となった。7番で2.4mのバーディパットを沈めて僅差とするも、フィールドで最も勢いに乗ったのはラームだった。
2番でグリーン外からロングパットをねじ込んだ。直後の3番でボギーをたたくも、5番で2mを決め、7番では第2打をピン側1mにつけてバーディ。9番でも伸ばして「31」でハーフターンした。10番で4.5mのバーディパットを沈めてさらに順位を上げると、2オンに成功したパー5の12番でモンスター級のロングパットを決めてイーグルを奪い、その後、間を置かずに首位タイに浮上した。
ラームはチップショットをミスした13番でボギーをたたいたが、カブレラベローも寄せワンに失敗した10番とバンカーにつかまった11番でボギーをたたき、首位は三つ巴となった。その後、ラームが2打目を2.4mにつけた14番で単独首位に抜け出す。カブレラベローも12番でバンカーから寄せワンのバーディを奪って追いすがるも、13番と15番のボギーで失速した。
ラームは15番でラフからピン横1mにつけるセンセーショナルなショットを見せて通算15アンダーまで伸ばす一方、ロックは1オン可能な短いパー4の13番でバーディを奪うも15番でボギー。ラームが17番で3mのバーディパットを沈めたことで勝負の行方は決した。
ともにこの日6バーディ、2ボギーの「66」をマークしたサリバンとヴィースベルガーの2人は最終ホールのバーディで2位タイに浮上したが、ラームへの脅威とはならなかった。
最終ホールでこの日3つ目のバーディを奪ったペパレルは「69」でプレー。カブレラベローもパー5の18番でスコアを伸ばし、同じく「69」だった。カンピージョとワーリングはともに「66」をマークし、さらに1打差の9位タイにはガビン・グリーン、マルティン・カイマー、ザンデル・ロンバルド、ミシェル・ロレンゾベラ、そしてエドアルド・モリナリが入った。