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2015年 全米オープン
期間:06/18〜06/21 場所:チェンバーズベイGC(ワシントン州)

全米オープンで再び欧州のスターは輝くか

世界ナンバーワンのロリー・マキロイとディフェンディングチャンピオンのマルティン・カイマーを筆頭とする48人のヨーロピアンツアーメンバーたちが、「全米オープン」の開催されるチェンバーズベイを急襲する。

シーズン2つ目のメジャーである「全米オープン」で、直近5大会中4勝を挙げているのはヨーロピアンツアー最高峰の選手たちだ。グレーム・マクドウェルが欧州勢として40年振りにペブルビーチで「全米オープン」優勝を遂げた2010年大会以降、せきを切ったように欧州勢の攻勢が続き、マキロイ(2011年)、ジャスティン・ローズ(2013年)、そしてカイマー(2014年)が北アイルランド出身のマクドウェルの栄光の足跡を辿っている。

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もちろん、マキロイは現在のゴルフ界を席巻する存在であり、故に、太平洋北西岸のシアトル近郊にあるチェンバーズベイでの優勝候補筆頭である。

北アイルランド出身のマキロイは、ここのところ「BMW PGA選手権」、そして「アイルランドオープン」と、2週連続で予選落ちを喫し、不調に陥っているが、これは「オメガドバイデザートクラシック」、「WGCキャデラックマッチプレー」、そして「ウェルス・ファーゴ選手権」で優勝するなど、並外れたシーズンの中のほんの一時的な異常に過ぎないと彼は確信している。

今季3勝のうちの最近の2勝は、世界2位のジョーダン・スピースが信じがたいパフォーマンスで「マスターズ」を制した後に米国の地で挙げた。世界ナンバーワンは自分であるということを再びマキロイが高らかに宣言する形となっている。

先週、マキロイは「個人的に、直近の2大会で起こったこと(予選落ち)はあまり深く考えていないんだ」と話した。「来週、良い形で大会に入るために何をすべきかということに集中している。ここ2大会はちょっとした疲労が原因だったということで納得できると思う」。

「先週はゴルフクラブを触らなかった。5週連続で大会に出たから、精神的にちょっとした休みが必要だったんだ。もう心身ともに充実しているし、準備万端整っているよ」。

一方のカイマーは1989年にカーティス・ストレンジが達成して以来となる「全米オープン」2連覇を狙っている。

ドイツ出身の彼は、“サー”ニック・ファルドが1989年と1990年に「マスターズ」を連覇して以来となる、ヨーロピアンツアーメンバーによる米国での同一メジャー2連覇を目指すことになる。これまで米国勢以外で「全米オープン」連覇を果たしたのは、スコットランドのウィリー・アンダーソンただ一人(アンダーソンは1903年から1905年にかけて3連覇している)。

今週の「全米オープン」のフィールドに顔を揃える48人のヨーロピアンツアーメンバーで、大会デビューを飾るのは、トーマス・エイケン、ペク・スクヒョンオリバー・ファール、トミー・フリートウッドアニルバン・ラヒリアレクサンダー・レビー、ジェイソン・パーマーアンディ・サリバン、そしてティジャート・バンデルウォルトの9人である。

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