新型ウイルス感染拡大でイタリア選手2人が強制的に欠場/欧州ツアー
2020年 オマーンオープン
期間:02/27〜03/01 場所:アルモウジG(オマーン)
イタリア選手2人が一転出場 新型コロナウイルス検査で隔離/欧州ツアー
◇欧州男子◇オマーンオープン 初日(27日)◇アルモウジG (オマーン)◇7365yd(パー72)
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕前日に棄権を強いられていたイタリアの2選手が一転して出場した。欧州ツアーは試合当日の27日朝、感染が疑われたロレンツォ・ガッリの検査結果が陰性だったことを受け、検査前まで同選手とルームシェアをしていたエドアルド・モリナリとともにプレーすることを認めた。
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インフルエンザのような風邪の症状が出ていたガッリは前日26日、ツアーの医師に自身の部屋に戻るよう指示され、モリナリも別の部屋に移動した。感染予防のため当初は1週間の隔離を強いられ、次週の「カタールマスターズ」と合わせて2試合欠場することを余儀なくされていたが、この日にオマーン保健省から陰性の報告を受け、ツアーは「例外的な措置として」2人を出場させた。
出場選手数を予定より2人追加して146人とし、両選手は午後1時30分、最後の組でティオフした。第1ラウンドは17ホールを消化してガッリは3アンダーの暫定13位タイ、モリナリは2アンダーの暫定25位につけた。
モリナリは今回の騒動を受け、この日のプレー後にSNSでコメントを発表。「この36時間の間に起こったことにいまだに動揺している。僕も友人のロレンツォも元気だ」と述べ、ツアーとオマーン保健省、ゴルフ連盟に感謝した。
欧州ツアーのキース・ペリー最高責任者は声明で「世界的に困難な状況の中で、私たちは予防に関して与えられたすべてのガイダンスに従う。決定のすべては公共の健康を目的とする。選手、関係者、来場者の健康はツアーにとって最も優先すべきもの。最新の医療と遠征のアドバイスを得られるよう、各大会で私たちの医療スタッフや現地の(保健)機関と綿密に協力していく」と発表した。