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米ツアーのみ再開でも世界ランク再稼働 欧州ツアー選手から異論も

新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していた米男子ツアーが11日開幕の「チャールズ・シュワブチャレンジ」(テキサス州コロニアルCC)で再開する。これに伴い、3月中旬に凍結された世界ランキングが6月14日付けで再稼働するが、7月下旬に再開を目指す欧州ツアー選手の中には批判的な見方もある。

世界ランク75位のマイク・ロレンゾベラ(フランス)はツイッターで「なんて不当な決定だ!よくやった!ありがとう!」と皮肉たっぷりに投稿。さらに「欧州、アジア、南米、南アフリカ、オーストラリア、米国など主要なツアーすべてが再開できる状態になるまでランキングを稼働させないでほしい。(このタイミングでの再稼働は)いい決断とは思えない」とつづった。

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世界ランク26位ベルント・ヴィースベルガー(オーストリア)はロレンゾベラの投稿に「賛成!すべてのツアーがプレーできるかできないか、どちらかであるべき」と反応。欧米両ツアーを掛け持ちし、「チャールズ・シュワブチャレンジ」にエントリーした同25位マシュー・フィッツパトリック(イングランド)からも「不公平だ。理解できない!」との声が漏れた。

元世界ランク1位で現在は31位のリー・ウェストウッド(イングランド)は「(世界ランキングから)名称を変更するべきじゃないか?」とだけ書き込み、日本を含めてランキング対象となる20以上のツアーで再開の見通しが立っていない状況での再稼働発表に異を唱えた。

世界ランキングの統括団体は再稼働発表時に「ランキングで使用される平均化の仕組みは、選手の良い成績、悪い成績も反映することから、結果的に影響を少なくする」と強調。ランキングの上位者に出場資格を与えるメジャー大会などについては、凍結前の3月11日付のランクを使用するケースも想定するなど、柔軟な対応も示唆している。

米ゴルフダイジェスト(電子版)によると、欧州ツアーの最高責任者キース・ペリー氏は「シーズン再開まで欧州ツアーメンバーの世界ランク凍結」「再開後の欧州ツアートーナメントの世界ランクポイントを増やす」のいずれかによる調整を提案したが、認められなかったという。9月の「ライダーカップ」に向けて欧州選抜の自動選出メンバーを選ぶポイントランクについては、欧州ツアー再開まで凍結継続を決めた。

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