スペインのナショナルオープン 歴代覇者ジョン・ラームも参戦
2022年 アクシオナ スペインオープン by マドリード
期間:10/06〜10/09 場所:クラブ・デ・カンポ・ヴィラ・デ・マドリード(スペイン)
「スペインオープン」で知っておくべきこと
1912年に創設され、今年で95回目を迎える「スペインオープン」は6日からクラブ・デ・カンポ・ヴィラ・デ・マドリードで行われれる。ラファ・カブレラベローがDPワールドツアー屈指の物語性を誇るタイトルの防衛に臨む。同大会について知っておくべき5つの重要事項は次の通り。
母国でハットトリックを狙うラーム
ジョン・ラームは2018年と2019年にこの大会を制覇しており、今季優勝を遂げると、DPワールドツアー時代では、2人目の大会3勝を果たすことになる。仮にそうなれば、彼はこれまで何度も自身のキャリアにおけるインスピレーションとなってきたと語る故セベ・バレステロスの足跡をたどることになる。
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ラームはセントロナシオナル・デ・ゴルフ、そしてここクラブ・デ・カンポで、大会初出場からの連覇を果たし、昨季は17位タイに入った。メジャー王者にして、かつての世界ナンバーワンである彼は、しばしば母国でこのゲームを発展させることへの願望を語っており、今週は間違いなく大ギャラリーを引き連れることになるだろう。
母国を席巻するスペイン勢
前回大会ではラームに代わり、2019年にそのラームに次ぐ2位に甘んじたカブレラベローが戴冠したわけだが、この大会は長年にわたり地元ヒーローたちにとって絶好の狩場となってきた。
カブレラベローにプレーオフで敗れ2位で終えたアドリ・アーナスも同郷であり、2014年にはミゲル・アンヘル・ヒメネスがツアー最年長優勝を遂げている。1972年以降では、バレステロス以外にも、アントニオ・ガリード、そしてアルバロ・キロスといった選手たちが母国優勝を遂げてきた。
近年ツアーで、ホルヘ・カンピージョやナチョ・エルビラも優勝を遂げており、アレハンドロ・カニサレスも優勝経験者。ほかにも、セバスチャン・ガルシアロドリゲス、サンティアゴ・タリーオ、そしてアルフレド・ガルシア・エレディアなど、日曜に地元ファンを微笑ませることのできる人材は揃っている。
歴史的な開催コース
クラブ・デ・カンポは1931年に開場し、その翌年に9ホールのコースを開場したことでゴルフへの冒険をスタートさせた。同コースでは、1990年に初めてDPワールドツアーの大会が開催され、以降、11回にわたり「スペインオープン」、「マドリードオープン」、そして「マドリードマスターズ」の開催コースとなってきた。
1995年のバレステロスによるここでの勝利は、彼にとってツアー50勝目にして最後の勝利であり、同じく「ライダーカップ」でキャプテンを務めたコリン・モンゴメリーとパドレイグ・ハリントンも同地で優勝を遂げている。
イベリア半島スイング初戦
DPワールドツアーがスペインに訪れるのは、これが今季3度目であり、ここから始まるスペイン3連戦は、多くの選手の将来に大きな役目を果たすことになるだろう。
目下ツアーランキングで2位につけるマシュー・フィッツパトリックは、同首位のロリー・マキロイをとらえ、初のハリーバードントロフィー獲得へつなげるべく、ディフェンディングチャンピオンとして13日開幕の「アンダルシアマスターズ」でティアップする。
その後は「マジョルカゴルフオープン」が開催され、続く「ポルトガルマスターズ」ではシード権を巡る争いに注目が集まることになる。今年もまた、イベリア半島が欧州ゴルフの歴史で大きな役割を果たすことになるのである。