喜び爆発(Luke Walker/Getty Images)

◇欧州男子◇カズーオープンdeフランス 最終日（24日）◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7247yd（パー71）

21歳の久常涼がDPワールドツアー（欧州男子ツアー）で初勝利を飾った。日本勢の優勝は1983年「パナソニック欧州オープン」（イングランド）の青木功、同ツアーを兼ねた世界選手権シリーズ（WGC）2大会とメジャー1大会（2021年マスターズ）を制した松山英樹に続く史上3人目。試合後の会場で喜びを語った。（聞き手、編集部・桂川洋一）

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―プロ3年目で初優勝。率直な感想は
「すごくうれしいです。こんなに優勝ってうれしいんだと感じています」

－国内ツアーで昨季トップ10が6回。今季は参戦初年度の欧州で今大会までに6回トップ10に入り、待望の初勝利
「優勝争いは日本でもあまりできていなかった感覚でした。良い位置で（最終日を）迎えて、自分のプレーを後半にしっかり出せて良い結果になったのかなって。びっくりです」

―国内ツアーでプレーしていた昨年秋に欧州の予選会に挑戦した
「やっぱり（いずれは）こっちの舞台でプレーしたいとすごく思っていた。すぐにPGAツアーで、というのは僕の中では遠く、去年の（国内での）成績でファイナルQTに出られる資格を取れたのはヨーロッパだったので、こっちから自分の道を進んでいきたかった」

―欧州ツアーの大変さは
「毎週、国が違う。毎週、イレギュラーなことが多い。そこはやっぱり日本のようにうまくいかないなとは思いますね。今週なんかも日曜日に（英国の）ヒースロー（空港）からパリに移動するはずが、フライトのキャンセルで火曜の（午前）2時とか3時入りになって。移動面はやっぱりちょっと大変なことは多いかもしれない。ただ、コースは初めてでも『今週はコースと相性がいいな』と思っていました」

―優勝後は川村昌弘から祝福された
「こっちで一番頼れる先輩が川村さん。このタフなツアーに5年もいるので『すごい』と心の底から思います。毎週のように（悩みを）相談させてもらっていて、僕の心の中では“神様”。本当に川村先輩のおかげで優勝できたようなもの。これ、絶対に書いてください！（笑）」

―次戦は10月の「日本オープン」。凱旋出場になる
「そんな感じになっちゃいました。実は川村さんに『ちょっとしんどいので、日本に戻ります。（2週後スコットランドでの）アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権には僕は出ません』と話していたんですけど、うれしいです」

―青木、松山に次ぐ欧州ツアー日本人優勝者に
「もう恐れ多いというか…。松山さんと同じようなところ（PGAツアー）に行けるチャンスがあること、名前が横に並ぶことがすごくうれしいです。僕も松山さんに負けないように…と言うのは、ちょっとおこがましいんですけど、頑張ってその舞台でプレーできるようにやっていきたいとは思います」