熱い欧州ツアー!メジャーチャンピオンが揃い踏み
2011年 アブダビHSBCゴルフ選手権
期間:01/20〜01/23 場所:アブダビGC(UAE)
世界ランク1位の選手が“出られない試合”
欧州男子ツアー「アブダビHSBC選手権」に出場中のリー・ウェストウッド(イングランド)が、5月12日~15日に行われる米国PGAツアーのビッグイベント「ザ・プレーヤーズ」をツアーの規定に関する理由で欠場することを表明した。
昨年、タイガー・ウッズに代わって世界ランク1位に躍り出たウェストウッドは、欧州ツアーのシード権を保持しているが、米国PGAのツアーカードは2009年に返却・辞退しており、その規制の為に今季出場できる試合は10試合に限られている。(通常の非PGAメンバーの場合は年間12試合まで出場が可能。ただし、推薦によるものは7試合に制限される)
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ウェストウッドは今季メジャー4大会、および3つの世界ゴルフ選手権(WGC)への出場を予定。さらに「WGC キャデラック選手権」前週の「ザ・ホンダクラシック」、「マスターズ」前週の「シェル・ヒューストンオープン」、「全米オープン」前週の「フェデックス セントジュード クラシック」への出場を決めている。
つまり同選手はメジャー4試合、WGC3試合、その他の3試合と既に規定いっぱいの計10試合の出場が決まっている。米国PGAは昨年「ザ・プレーヤーズ」に関してはこの規定の10試合に含めないことを決めたが、「たった1試合のために(母国イングランドから)フロリダへ行きたくはない」と話している。
メジャータイトルの無いウェストウッドにとって、米国で行われる重要な試合の直前は同国内の試合で最終調整したいという気持ちが強い。同試合についても同様で「その前週の試合に出られるのであれば『ザ・プレーヤーズ』にも出たい」とした。
米国PGAツアーメンバーになるためには、同ツアーに年間15試合に出場する必要がある。しかし欧州ツアーを主戦場とし、さらにはアジアンツアーでもプレーするウェストウッドにとって、それは極めて困難だ。
ウェストウッドの代理人は「これが現在のゴルフ界の悪いところを示している。多くの人々が試合で見られる素晴らしいものよりも、自分たちの利益しか考えていない。世界一の選手が、出場を望んでいる試合に出られない。スポンサーも彼を試合に出したいと考えているのに」とコメント。
「ザ・プレーヤーズ」といえば“巨額の賞金と、豪華選手が集結することで知られ”準メジャー“と呼ばれることもある。会場のフロリダ州ソーグラスTPCは、PGAのおひざ元で、世界最高峰を自負する米国PGAツアーの”顔“ともいえる大会。ウェストウッド欠場の衝撃は決して小さくない。