ネッドバンクゴルフチャレンジの知っておくべきアラカルト
2016年 ネッドバンクゴルフチャレンジ
期間:11/10〜11/13 場所:ゲーリー・プレーヤーCC(南アフリカ)
ステンソン&ウィレット サンシティで年間タイトル争い決着も
今週の「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で優勝すれば、今季の「レース・トゥ・ドバイ」制覇を決めることができるスウェーデンのヘンリック・ステンソンは、「全英オープン」でメジャー初制覇を果たしたシーズンの完璧な締め括りへ自信をのぞかせている。
際立って安定したシーズンを送る欧州ツアー11勝のステンソンは、7月に「全英オープン」を制した後も、「全米プロゴルフ選手権」でトップ10、五輪で銀メダル、そして2週間前の「WGC HSBCチャンピオンズ」で2位と、相変わらず好調を維持しており、今週のサンシティでも好パフォーマンスを披露してくれそうである。
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しかしながら、昨年、寸でのところで欧州ツアーナンバーワンの王冠を獲り損ね、シーズン最終戦の「DPワールドツアー選手権」を制したロリー・マキロイに次ぐシーズン2位に甘んじたダニー・ウィレットも虎視眈々を「レース・トゥ・ドバイ」の玉座を狙っている。
ステンソンは2008年、ウィレットは2015年にそれぞれ「ネッドバンクゴルフチャレンジ」を制しており、両者ともにこの大会との相性は良いだけに、来週のドバイでのフィナーレを控え、「レース・トゥ・ドバイ」の頂点を極めるバトルはますます白熱した展開を迎えそうだ。
ステンソンは今週、優勝することで年間王者を決められる立場にあるが、それにはウィレットが単独2位以上に入らないという条件がついているだけに、40歳の「ライダーカップ」スターは南アフリカで兜の緒をきつく締め直している。
「これまで素晴らしい1年だったし、欧州ナンバーワンとなってシーズンを締め括ることはできれば最高だね」とステンソン。「とはいえ、ダニーも最後の2週間でなんとかしようと、僕を限界までプッシュしてくるのは承知しているよ」。
「最後の2大会でソリッドなプレーができれば、ナンバーワンの座に留まるチャンスは大いにあると思う」。
「優勝に近い位置につけるか、あるいはどちらかを優勝することができれば、任務遂行となるだろうね。とにかく僕は、ここでの4ラウンドとドバイでの4ラウンドをソリッドにプレーするよう努めるだけだし、それがナンバーワンの位置を保つのに十分であればと思っているよ」。
「このコースでは過去に良いゴルフができているし、5、6回好成績を収めているから、今週を楽しみにしている」。
ウィレットもこの大会では2年前に優勝し、今季序盤は4位タイに入るなど、1981年の第1回大会以来、一貫して開催コースとなってきたゲーリー・プレーヤーCCを知悉している選手の一人である。
「マスターズ」王者の最近の調子は、ここ2年間の彼の水準には達していないとはいえ、29歳の彼が惜しくも6度目の欧州ツアー制覇を逃した「イタリアオープン」からはまだ2ヶ月も経っていない。
「最高の1年を送った僕とヘンリックは、互いにメジャー初制覇を遂げ、世界各地で素晴らしいパフォーマンスを見せ、今はこうして僕が優勝を狙う残り2戦で白熱したバトルを展開することとなったね」。
「彼には少し置いていかれているから、今週はその差を詰め、来週に彼を追い抜けるよう頑張るよ。僕らは2人ともこのコースでは良い成績を残しているから、興味深い戦いになるかもしれないね」。