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移動は過酷だけど来年も 谷原秀人が欧州ツアーを戦う理由

◇欧州男子◇UBS香港オープン 最終日(26日)◇香港GC(香港)◇6703yd(パー70)

自身にとって今年最後の欧州ツアーのラウンドを、谷原秀人は4バーディ、1ボギーの「67」で締めくくった。最終18番は、52度のウェッジで50cmにぴたりとつけてギャラリーの喝采を浴び、同ホール3日連続のバーディとして、通算2アンダーの31位で終えた。

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今年1月から、欧州ツアー17試合(メジャーとWGC各4試合を含む)、米ツアー3試合(メジャー、WGCの重複を除く)、国内ツアー5試合に出場してきた。プレーしたのは、延べ14の国と地域。「疲れたっす。移動距離が…」と、苦笑いで振り返ったが、来年もまた欧州ツアーから世界へと出ていくつもりだ。

2018年はアジア代表に選出された場合、1月第2週の欧亜対抗戦「ユーラシアカップ」(マレーシア)で幕を開け、翌週からアブダビ、ドバイとUAE(アラブ首長国連邦)2連戦。その後は、再びアジアに戻ってマレーシアへ。試合がない年末の数週間も「スポンサー回りとかで休めない」という多忙さだ。

なにせ時間が限られている。オフに集中してトレーニング…というやり方は通用しない。「見ていたら、こっちの選手はシーズンを通して(トレーニングを)やっている。みんなだいたいジムにいる」という具合。1年目はコースも知らず、「飛行機で寝ているだけ。月曜日から休みなくやっている」と、気力と体力で乗り切った。だが、「ちゃんとスケジュールを組まないと、ボロボロになっちゃうだけ」と、来年以降は時間管理を重要スキルととらえている。そして、続けた。「日本は楽でいいですよ」。

それでも、39歳を世界へ駆り立てるものはなんなのか?

「ただうまくなりたいだけ。日本にいたら、うまくならない」と、国内ツアー14勝の男は言う。「コースもそうだし、選手もそう。日本ではロングアイアンなんて持たないけど、こっち(欧州)やアメリカではロングアイアンばかり持たされる。自然と慣れるし、うまくなる。いろんな芝でやるから、飛んだり飛ばなかったり、そういうのも勉強になる」。

その一方で、国内だけで満足しているように映る若手選手も頭に浮かぶ。ちょっと思案した後に「まあ、うまくなりたいのと、これっぽっちしかない人生でどれを選ぶかっていったら、僕はただこれを選びたいだけ。しんどくても、やりたい」と、顔を上げた。

次週はオーストラリアで戦うことも考えたが、「(香港からの移動が)近いし、楽だから」という理由で帰国し、シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に参戦する。久しぶりの日本だが、やりたいことは「特にない。寒いって聞いているので、風邪を引かないようにしたい」と、あっけらかん。この先も、ひたすら“ゴルフ道”を転がり続けていくだけだ。(中国・香港/今岡涼太)

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