本当はこの試合に出場したかったのに!!宮里美香
女子開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」は、沖縄県で開催されているが、地元沖縄のアマチュアゴルファーにとっては、プロと肩を並べて戦えるチャンスだ。毎年予選会が行われ、今年も5名のアマチュアが本戦への切符を手に入れたが、そのメンバーの中に現在沖縄で最も実績のあるアマチュア、宮里美香(18歳)の名前がない。
ところが、試合会場に宮里が現れたので、仲の良い選手の応援なのかと尋ねると「今週は帯同キャディです。川原由維さんのバッグを担ぎます」と言う。この日行われたプロアマ戦のラウンド後に詳しい話を聞いてみた。
「本当にこの試合は出たかったんです。実はこの週にスリランカでクィーンシリキットカップが行われる予定だったんです。それが日程変更になったので、時間が空いちゃたんです。もっと早く決まっていたら予選会に出ましたし、スリランカに行くつもりだったので、予選会にでなかったんです。正直残念です」。
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なんとも意気消沈した表情で本音を語ってくれた。宮里は中学生のときから日本ゴルフ協会のナショナルチームメンバーに加わり、幾度となく国際大会で好成績を上げてきた。今回も代表入りを果たしたが、会場となるスリランカの情勢が不安定のため開催が延期となってしまったのだ。
それでも宮里はめげず、2月から沖縄で共にゴルフ合宿を行ってきた川原由維のキャディを快く受け会場となる琉球ゴルフクラブに足を運んだ。宮里はこの大会に2003年から4回出場し、04年中学3年生のときに8位タイに入るなど、4回とも予選を突破している。川原にとっては願ってもないパートナーを獲得したことになるだろう。
そんな宮里は今年、大きな分岐点を迎える。まずは先週、高校を卒業した。そして今月末にはプロテストの2次予選会が待っている。この2次を通過すると、いよいよ7月29日からのプロテストに進むことができる。宮里が狙うのは合格だけでなく、トップ合格を果たすこと。多くのライバルたちもこの座を狙っているため、簡単なことでない。来年の女子開幕戦には、地元沖縄出身さらに過去の実績から主催者推薦でも出場できそうだが、自力で出場資格を掴むには、プロ合格後にシード権を獲得するか、クオリファイで上位に入るしかない。(編集部:本橋英治)