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古田幸希が金星!松山に勝って日本オープンへ

日本アマチュア選手権競技の3日目はマッチプレーの1回戦、そして2回戦が行われ、ベスト8が出揃った。2回戦で注目を浴びたのは、松山英樹古田幸希という東北福祉大の先輩、後輩対決だった。

1回戦では先輩の秋本に3アンド2で勝った松山は、2回戦では後輩で1年生の古田との対戦となった。1学年しか変わらないが古田にとって松山は雲の上の存在。「とにかく、松山さんとのラウンドなので、勉強しようと思ってスタートしました」という古田は、前半を1ダウンで終える。

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「9番で松山さんのセカンドショットを見て、キャディと2人で『マスターズのショットがでたよ』って言ってたんです。本当にショットは自分の2、3倍は凄いですから」。松山が放った9番の2打目は、ピンフラッグに直撃し1m横に止まった。

しかし、このパットを松山が外してしまい、流れは古田に傾く。10番では3m、12番パー5では50センチにつけてバーディを奪い、徐々先輩を追い詰めていく。15番パー5ではチップインバーディを奪い、右手の拳を握り締め松山相手に2アップとリード。

ドーミーホールとなった17番でも冷静にパーセーブし優勝候補を倒す金星を掴んだ。「嬉しいですけど、まさか自分が勝つなんて思っていなかったので・・・」と、目を丸くする。「でも、これで初めて日本オープンに出られることになったので凄く嬉しいです」と、ベスト8入りの特典、日本オープン出場資格を掴んだことを素直に喜ぶ。

古田といえば、石川遼がアマチュアとしてプロのトーナメントで優勝した2007年当時、石川の「ハニカミ王子」に準えて「ぽっちゃり王子」といわれていた。当時は中学生で身長も小さく実際にぽちゃぽちゃしていた。しかし、大学1年生になった今は身長も173センチに伸び、体系もぽっちゃりとは言いにくい。しかし、大学では未だに“ぽっちゃり”というあだ名が定着している。

見た目のスタイルは変貌したが、唯一変わっていないのは声だ。まだ、声変わりが終わっていないのではと思うようなキーの高い声で話す姿は、4年前と変わっていない。今最も注目されるアマチュア、松山に勝ったぽっちゃりが、再び大旋風を巻き起こすことはできるか。【愛知県みよし市/本橋英治】



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