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ステーブルフォールド形式の難しさ/ワールドセレブリティー・プロアマ

中国ハイナン島にあるミッションヒルズリゾートで開催中の「ワールドセレブリティー・プロアマ」2日目。ステーブルフォールド形式で行われているプロゴルファーの個人戦では、マット・クーチャーサイモン・ダイソンに並んで首位に並び、優勝賞金100万ドル(約8,000万円)をかけて最終日を戦う。

昨年に同コース「ブラックストーンコース」で開催された「ワールドカップ」でゲーリー・ウッドランドとのペアリングでアメリカに優勝をもたらしたマット・クーチャー。「このコースはとても相性がよく、昨年優勝できたことをとても誇りに思う。今週も優勝を狙っていきたい」と意気込みをみせていた。

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しかしながら、大会を盛り上げるため、2年前におこなわれた「スタートロフィー」とは異なるステーブルフォールド形式を採用した今大会では、26名の出場プロ全員に、まだまだ優勝賞金を獲得する可能性が“普段以上に”残されている。

少し説明すると、このルールは、各ホールでのスコアをポイントに換算し、全ホール終了後の合計ポイントの多さで勝敗を競う方式で、20世紀初頭に英国で考案された。ポイントの設定は試合によって異なるが、今大会はイーグル4ポイント、バーディ3ポイント、パー2ポイント、ボギー1ポイント、そしてダブルボギー以上は0ポイントといった具合である。どんなコースにおいても失敗を恐れずに攻撃的なプレーをすることができるため、エキサイティングなゲーム展開を楽しむことができる。

ところが、どの選手がどのような戦いをしているのか、スコアリングボードを見ながら観戦するのが普通だが、この方式は日本ではあまり馴染みが無いため、試合展開を理解するのに少々時間がかかる。欧米ではプロのトーナメントも含め同方式で多くの試合が行われており、理解さえすれば最後までゴルフを楽しめそうなのだが……。

ゴルフ市場の発展が目覚しい中国だが、まだまだゴルフの通常のルールでさえ理解していないギャラリーが多い中、ステーブルフォールド形式を理解しながら観戦するのは、やはり難しい様子で、多くのギャラリーは同組でラウンドしているセレブリティーへ声援を送るのに熱心なようだ。(中国ハイナン島/向井康子)

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