<こんな試みも>ツアーのスター選手たちが短パンでコースへ
2016年 アブダビHSBCゴルフ選手権
期間:01/21〜01/24 場所:アブダビGC(UAE)
欧州ツアー、プレー時間短縮への動き活発に
欧州ツアーはジョーダン・スピース、ロリー・マキロイ(北アイルランド)、リッキー・ファウラーらが集結する今週の「アブダビHSBCゴルフ選手権」開幕を前に、遅延プレーに関する新たな指針を発表した。欧州ツアーCEOのキース・ペリー氏は「1ラウンドで15分短縮できると信じている」と表明した。
前組から遅れた組に対して、これまでは最初に警告が与えられていただけだったが、新指針では、競技委員が即座にプレーの監視(モニタリング)を始めることになるという。そして、1打につき40秒(最初に打つ選手はプラス10秒)の持ち時間を超えると、モニタリングペナルティが課される。そして、次のティからは罰打の対象として時間計測が開始される。
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モニタリングペナルティの扱いは、罰打がないだけでスロープレーの違反と同等だ。モニタリングペナルティ、もしくはスロープレーを1ラウンドで2回重ねると2600ユーロ(約33万円)の罰金となる。3回目以降はさらに2600ユーロずつが加算されていく。
ペリー氏は「新指針は、プレーの遅い選手を特定し、逆に問題を持たない選手が競技委員から受けるプレッシャーを軽くする。これにより、コース上またテレビで観戦しているファンにとって、ゴルフがより魅力的なものになるだろう」と語った。
一方、大会開幕前にスピースらは、芝の上を滑走するスケートボード型の乗り物「ゴルフボード」を使ったエキシビジョンマッチを披露した。スピースとファウラーが米国代表、マキロイとヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が欧州代表として戦った。米国が勝利したが、1ホールは2分も掛からなかったという。
写真を見ても分かるとおり、プレーヤーたちは実に楽しそう。プレー時間の短縮には、有効な解決策だと感じられる。ゆったり歩く時間を削れれば、大幅なプレー時間短縮も夢ではない。まだまだ、ゴルフの可能性は捨てたものではないはずだ。(編集部/今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka