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今平周吾も小平智も 11年前、僕らは「@」だった

◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(16日)◇古賀ゴルフ・クラブ(福岡)◇6817yd(パー71)

玄界灘に面した古賀ゴルフ・クラブで前回、ナショナルオープンが行われたのはいまから11年前。片山晋呉が優勝してツアー25勝目を飾り、永久シード入りを果たした2008年の秋だった。最終日には1万1828人のギャラリーが来場し、17歳だった石川遼が2位に入賞。そのフィールドには現在プロとして活躍している、学生アマチュアが数多くいた。

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当時のリーダーボードには、アマチュアを示す「@マーク」の冠をつけた現在のトップ選手の名前が多くある。前週の「ブリヂストンオープン」で今季初勝利を挙げて賞金ランクトップに浮上した今平周吾は埼玉栄高1年時に出場していた。2年連続賞金王を狙う今の姿を、あの頃は「まったく想像できなかった」と話す。

通算19オーバーで予選落ちという記録が残っている。「(同年)日本ジュニアで優勝して、その後に何試合かツアーに出たんですけど、日本オープンはあの時が初めてでした。うっすら覚えています。本当に難しかった」。距離は短いが、グリーン上の傾斜が激しい古賀ではことしも多くの選手が事前ラウンドから四苦八苦。「前よりは易しく感じるかなと思ったんですけど、やっぱり難しかった」と今平も苦笑いする。「前回は(パー3を除く)全ホールで1Wを打ったんですけど、ことしは5回くらいですかね」と策を練っているところだ。

日大の1年生としてプレーしたのは小平智。結果は今平と同じ19オーバーで「悔しい思いをして帰ったのがすごく記憶にあります」という。「生まれて初めて出たツアーの試合が日本オープンで、難しすぎて『プロは毎回、こんなところでやっているのか。オレはプロになれない』って思いました。でも次に出た試合で『意外にカンタンかな』って(笑)。最初にここでできたのは良い経験だったかな」。ナショナルチームに加入した当時は、海外志向が本格的に高まったとき。時は流れて今、夢をかなえて米ツアーに進出した。

今季2勝をマークした浅地洋佑、欧州ツアーでプレーする川村昌弘はまだ中学3年生だった。杉並学院高への進学前だった浅地は昨年結婚し、一家の大黒柱に。ただし、あどけない表情はそのままだったりする。(福岡県古賀市/桂川洋一)

〈2008年大会のアマチュアの成績〉
56T/+30/大田和桂介(ローアマチュア)
以下予選落ち
+16/中西直人
+17/永野竜太郎、伊藤勇気、川村昌弘、牛島中
+18/徳永智也
+19/今平周吾浅地洋佑、佐藤和夫、小平智
+20/秋吉翔太尾方友彦
+21/藤本佳則
+24/水上晃男
+26/小林伸太郎
※優勝は片山晋呉。通算1アンダーで2位の石川遼には4打差をつけた。

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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