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初勝利のJ.チョイは目標に向かって着実に前進

2009年のクオリファイで3位に入り、翌10年の日本ツアー出場資格を掴んだジェイ・チョイ(米国)。両親は韓国人だが、ジェイが生まれる前に米国に移住し、ジェイはカリフォルニア州で産声を上げた。大学卒業後は、07年にプロ転向を果たし米国のミニツアーを転戦をしていた。

「ミニツアーはエントリーフィが高いけど、賞金が少ないので、日本かヨーロッパのツアーに挑戦したいと思っていたら、友人から日本ツアーを勧められたので」。米国のミニツアーは各地で行われているが、そのほとんどがスポンサー企業がつくわけではなく、選手同士が持ち寄るポケットマネーから賞金を捻出している。どこのツアーでも良いと考えていたジェイだが、縁があって日本へ来る決断をしたという。

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10年、日本ツアーデビュー戦となった「東建ホームメイトカップ」で6位に入ると、その後も好成績を残し賞金ランキング17位に。昨年も同28位に入り、あとはツアー初優勝を待つばかりだった。

そして、その瞬間がついに来た。今季第5戦となる「とおとうみ浜松オープン」で最終日に強風の中7アンダーをマークして、通算16アンダー。3日間首位を守ってきた藤本佳則を1打差でかわす逆転勝利。

この優勝で2年間のシード権を獲得したジェイは「今年がラストチャンスなので、米ツアー、頑張ってみます」と力強く話す。米ツアーでは、次年度のレギュラーツアー出場資格をかけたクオリファイが廃止になる動きがあり、今年が最後の実施になる可能性が極めて高い。そうなると、クオリファイの一発勝負でレギュラーツアーに参戦することができず、下部ツアーで1年間戦って実績を残さなければレギュラーの出場権を獲得できなくなる。

日本ツアー優勝者として、ラストチャンスにクオリファイのファイナルステージから挑戦できる権利を掴んだジェイは「今年しかないので。だから優勝もしたかったし、今は信じられないぐらい嬉しい」と興奮は収まらない。

日本では滋賀県のタラオCCに身を置くジェイだが、家は米国カリフォルニアにあり、リッキー・ファウラーやトム・パーニス.jrとはご近所さんだという。ファウラーとはオフシーズンに地元のゴルフ場でよく顔を合わせる仲だというが、その仲間たちと同じ土俵に上がるために、ジェイの戦いは続く。(静岡県浜松市/本橋英治)

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2012年 とおとうみ浜松オープン



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