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韓国ツアーの精鋭たちが感じる“日本”

今年の日韓男子プロゴルフ対抗戦「ミリオンヤードカップ」には、Y.E.ヤンベ・サンムンキム・キョンテといった米ツアーで活躍を見せる大物選手たちは参加していない。しかし、韓国ツアーで活躍する若手実力派プレーヤーが躍動を見せている。

そんな中、何人かの選手に話を聞いた。まずは韓国ツアーで通算8勝を挙げている29歳のカン・キョンナム。この日は最終組でキム・ドフンとペアを組み、15番からイーグル、バーディ、バーディと勝負強さを発揮してペアを勝利に導いた。

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「今日は出だしが3連続バーディで余裕を持っていけました。途中、日本チームが追い上げてきて緊張したけど、15番のイーグルが大きかった」と振り返る。来年も韓国ツアーでプレーするつもりだというキョンナムだが、「僕はギャラリーが多い方が好きなので、日本でプレーできたら楽しいと思います。韓国はOBが多くてセッティングが意地悪。日本はフェアなセッティングなので、すぐにとは言わないけど、ここに来てプレーしたいですね」と笑顔を見せる。

その時期だが、「今は日本語を勉強しているので、もう少しうまくなったら」という意外な答え。1日1時間ほど、1~2年勉強してから来たいという。なんでも、日本ツアーにいる同胞選手から、日本語が話せたほうが慣れるのが早いし、日本選手とも情報交換できるというアドバイスを聞き、それを実践しているのだという。

また、今大会で圧倒的な飛距離を見せているパク・サンヒュンは「平均飛距離は280ヤードくらいなんですが、ここに入って30ヤードくらい飛んでいます」と目を輝かせる。今週、初めて日本でプレーをしているパクは、「コースのコンディションが良いし、設備も良い。ギャラリーのマナーも良いので1日でも早く日本でプレーしたいです」と、うれしさのあまりアドレナリンが出まくっている様子。来日前に日本ツアーのQTのエントリーを済ませてきたと準備も万端だ。

この日一緒に回った藤田寛之について、パクは「活躍は韓国でも聞くし、尊敬しているプロ。一緒にラウンドできて光栄です」と頭を下げる。ラウンド中は藤田に「QTを受けるの?できれば、受けてほしくない。君のプレーはアメリカ向きだから、アメリカに行った方がいい」とまで言われたという。パクにとってはうれしい冗談だったろう。

最後に話を聞こうと思った長髪のチェ・ホサンについて。遅咲きで一匹狼という情報の選手だが、“ジンクスがあって、試合中にはインタビューを受けない”とのことで、話を聞くことはできなかった。いずれにせよ、一風変わった選手であることは確かなようだ。(長崎県長崎市/今岡涼太)

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