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熱中症対策に缶コーヒー 河井博大

福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で23日(木)に開幕した「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」は大会初日、処暑とは名ばかりの猛暑となった。前日の大雨により、午前中は蒸し風呂状態、そして午後からは肌が焦げそうな強烈な日差しがコース全体を襲う。久保谷健一は熱中症のため16ホールをラウンド後に途中棄権。さらに夕方には雷、そして豪雨。競技中断からサスペンデッドにより未消化ホールを翌日に持ち越し、という過酷な?コンディションでトーナメントが幕を開けた。

藤本佳則が9アンダーで暫定ながら単独首位発進を切る中、「66」をマークして6アンダーの好スタートを切ったのは河井博大。今季はまだ賞金ランク75位と、なかなか上位進出のチャンスをつかめないでいるが、幸先良い滑り出しを見せた。

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夏場の猛暑日。河井の苦い思いでは昨年の「関西オープンゴルフ選手権競技」。プロ転向直後に練習を重ねていた、思い出の小野ゴルフ倶楽部での一戦で、初日に熱中症となり体調不良のため棄権を余儀なくされた。もともと「食べても太らない」体質。181センチの長身だけに「80キロくらいはあってもいいと思う」と言う体重は、これまでの最重量が73キロ。昨年の今頃は65キロにまで落ち込んでしまっていた。

しかし今年はちょっぴり違う。現在の体重は70キロをキープ。7、8月に行われる男子ツアー4試合で昨年予選を通過したのはわずか1試合だけだったが、今季はここまですべて決勝ラウンドに進出している。

そして今週は心強い見方が。昨年悲願のツアー初優勝を飾った「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」でバッグを担いだ松村卓キャディが、ラウンド中に強力サポート。プレーの合間の日傘はもちろん、ミネラルを多く含んだ塩味のキャンディから、クエン酸、アミノ酸など栄養成分いっぱいの食料を補充してくれる。さらには糖分補給のため、甘い缶コーヒーをラウンド中に飲む姿も。これが「おいしく感じる」というから、プロゴルファーの対策も様々だ。

コースや同伴競技者と戦うのはもちろん、気候条件の難しさが加わると普段以上にキャディは大忙し。二人三脚、共同作業。難所を乗り切るためにコンビプレーが欠かせない。(福岡県糸島市/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2012年 VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント



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