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中島マサオ 父とは「ゴルフの話はしなくなった」

松山英樹が今季3勝目に王手をかけた国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」3日目。後続の選手たちがスーパールーキーの強さに呆れるような様子も見せる中、通算6アンダー、7位タイと上位につけた中島マサオの“優勝争いどこ吹く風”ぶりは際立っていた。自身の名が載るリーダーズボードを眺める表情も穏やかそのものだ。

永久シード選手・中嶋常幸の33歳長男は、今季これがレギュラーツアー4試合目。今大会にはマンデー予選会を通過して出場権を手にし、3日目まではそのチャンスを見事に活かしている。だが2010年以降、シードをつかめず、低迷を続けている現状は発言を弱気にさせてしまうようだ。

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「今日も昨日も、パッティングがよく入ってくれたなという感じ。たまたまじゃないですかね。元々、あまりラインは読まないし、そこまで神経質にならないから。上位に?そんなにうまくいかない。本当の実力者が上にいる」

もちろん時間を無駄に過ごしてきたつもりはない。今シーズンは開幕前、日本ゴルフツアー機構が主催する若手選手中心の合同合宿で学んだ、4スタンス理論(人間の身体特性をA1、A2、B1、B2の4種類に分け、それぞれに合った動きを目指して、ポテンシャルを引き出そうとする理論)が有益だった。

「あれに出会えてよかった。色んな方に話を聞いて、掴んだものがある。安定しているので、あとはこういう大勢のギャラリー前でもう少しできたら」と収穫はある。

偉大な父の背中は、いまもずっと大きい。中嶋は58歳となってもシニア、レギュラーを問わずにいまもツアーの役者だ。親子の間では「孫(中島マサオの子供)ができてから、あんまりゴルフの話はしなくなった」という。

ただ、話が4スタンス理論の特性に及んだ時だ。「自分はA2でした」と明かすと、間髪入れずに「それが…親父もそうなんですよ」とニヤリとして言った。

当初は、今大会を自身のシーズン最終戦とし、11月のQTに備えるつもりだった。だがそんな予定を覆す好成績、好感触を今大会でつかめれば…。あきらめない地道な取り組みは、小さくとも、きっと話題の1つとなるはずだ。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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2013年 フジサンケイクラシック



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