「ANAオープン」フォトギャラリー
2013年 ANAオープンゴルフトーナメント
期間:09/19〜09/22 場所:札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)
石川&松山世代は、韓国にも金の卵が?
北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開催中の国内男子ツアー「ANAオープン」3日目。小田孔明が通算11アンダーで首位に立つ中、3打差の4位タイグループに新鋭、ソン・ヨンハン(宋永漢)がつけた。韓国出身の22歳はこのムービングデーのベストスコア「66」をマーク。日本ツアー初勝利に向け好位置に浮上した。
昨年、日本ツアー参戦を決意し年末の予選会を受験したソン。そのQTでの成績は振るわなかったものの、今年3月のアジアシリーズ「インドネシアPGA選手権」で2位タイに入り、リランキングで今季中盤戦の出場権を手にしている。
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1991年7月生まれ。今を時めく松山英樹、石川遼と同学年(松山は92年2月の早生まれ)。本人も「韓国ではイ・キョンフン、ノ・スンヨルも一緒。同い年に、有望な選手が結構いるんですよ」と誇らしげに言う。
ソンは日本では、昨年「セガサミーカップ」で初勝利を飾ったそのキョンフンと行動をともにしている。昨晩も宿舎で一緒に大浴場につかり、その後アイスクリームを食べながら談笑。「ちょっと弱気になっていたところを、『お前は絶対にやれるはずだ』って言われて、元気が出た」。
そしてスンヨルは前週、ウェブドットコムツアーファイナル「ネイションワイド チルドレンズホスピタル選手権」で2日目から首位を守り、米国初優勝を遂げた。実は、ソンは同じ週に韓国ツアーの「トンブ・オープン」に出場しており、最終日を首位で迎えていた。3日目の夜、2人はメールでエールを交換。しかしソンの方は、逆転負けを喫し「そこは、ハートブレイク(傷心)」と苦笑いするのだが…。
正式競技に復帰したオリンピックへの期待が、膨らみ続けるゴルフ界。将来の代表候補となる選手たちは、まだまだ出てくるだろうか。(北海道北広島市/桂川洋一)
桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール
1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw