早くも初勝利を挙げた“世界のアヤコ”の愛弟子
昨年のプロテストでトップ合格。ツアー屈指の飛ばし屋と、スケールの大きさを感じる若手、服部真夕が早くもツアー初勝利を遂げた。さらにもう1つ肩書きを加えるなら、“世界のアヤコ”こと岡本綾子と同じマネジメント事務所に所属し、指導を受けていること。
「今朝も“今週はチャンス到来!一打に集中するように”というメールをいただきました」と服部。技術的な指導も不定期に受けているが、どちらかと言えばメンタル面でのアドバイスが多いようだ。その中で、常に言われ続けて来た言葉がある。
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「“焦らなくてもいいから”といつも言って下さるんです。『SANKYOレディース』で若林舞衣子ちゃんが優勝したときも、焦る気持ちはあるかもしれないけど焦らずに、と言っていただきました。それで、ずっと自分のゴルフができていたのだと思います」と振り返る。
今季は優勝を狙える位置で最終日を迎えながら、失速することが多かった服部。この日も中盤にボギーを叩いたが、焦燥心を押さえ、そして優勝争いを何度も経験したことで「大丈夫、自分なら取り返せるだろう」と切り替えられるようになったと話す。師匠の言葉を受け止めながら、自らのプレーで自信を深め続けたことが、終盤の連続バーディに繋がったのだろう。
事務所に所属してから約1年。「岡本さんには、1年見てもらったのでありがとうございました、と言いたいです」と、師匠に感謝の言葉を述べた。これまで「ほとんど褒められたことがない」と苦笑する服部。師匠の口から祝福の言葉を聞いたとき、その喜びはさらなる自信へと繋がるはずだ。(編集部:塚田達也)
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。