今季もギリギリ!? 土肥功留美、“無欲”のシード権争い
今季の国内女子ツアーも終盤にさしかかり、週を追うごとに賞金女王争いへの注目度が増してきた。平行して気にかかるのが、来季の出場権を巡るシード権争いだ。賞金女王に一番フォーカスされるのは当然だが、ギリギリでシード権を手にした選手にも鮮烈な印象が残るもの。
昨季は、土肥功留美が賞金ランク51位(規定では50位だが、不動裕理が永久シードを獲得したため1人繰り上がり)で滑り込み、嬉しい初シード権を獲得した。その土肥、10月6日現在で賞金ランク64位と、今季も微妙なポジションでシード権争いの渦中にいる。
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今週開催の「SANKYOレディース」2日目、首位と3打差の4位タイで終え、逆転優勝も狙える位置で最終日を迎える。ここで一気に賞金を稼げば、シード権確保の道も開けてくる。当然、本人も狙っているのかと思いきや、「シード権は考えていません」と浮かない表情。「残り試合や今年の成績を見れば、シードを獲れるような雰囲気はないし…」と滅法弱気なのだ。
シードを逃した選手は、来季の出場権をかけて予選会(QT)に出場するが、「QTは通ると思っているので…」と、早くもシード権争いには白旗ムード。しかし、プロゴルファーたるもの、本当に諦めているワケがない。「意識してしまうと自分のゴルフができなくなってしまう」と、あえて意識しないように努めていると明かした。昨季はシーズン終盤で上位フィニッシュを続け、初シードを手にしている土肥。今週の活躍はその再現を予感させるが、自身はあくまで“無欲”を貫く心構えだ。(編集部:塚田達也)
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。