古閑美保の進化は、なおも続く
「13番の2打目を刻む時に、閃いたんですよ!」
「中京テレビ・ブリヂストンレディス」2日目、単独首位に立った古閑美保の言葉だ。話は初日に遡る。「ドライバーもアイアンもイマイチだった」と言う古閑は、2バーディ、3ボギーの1オーバーで13番パー5を迎えた。その2打目を刻んだ時に、「トップで手首が緩んでいたため、タイミングが少し遅れてヘッドが入っていた」ことに気付く。トップで手首を意識的に固定させた途端、「後半からドライバーも良くなって、アイアンとも噛み合いました」という14番以降は、2バーディ、ノーボギーと、見事な修正能力を披露した。
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初日を終え、「そのまま練習場に行き、たくさんボールを打った時も感触は良かった」という古閑。「今日は、自信を持ってスタートできましたね」と、2日目は圧巻の4連続バーディを含む、5バーディ、ノーボギー。すぐに好スコアへと結びつけた。
「以前までは、(競技が)終わってから練習場で調整していたけど、調子が悪い時にコースでいろいろと試せるようになりました。去年の半ばぐらいからですね」という古閑。客観的な意見からではなく、自らの考えと分析力でスイング修正を行うことは、誰もができることではない。1打1打に高い集中力を要する競技中ならば、なおさらだ。それは、己の実力への高い信頼があってこそだろう。今季、もっとも勢いを感じさせる古閑の進化は、まだまだ止まるところを知らない。(編集部:塚田達也)
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。
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