ラインを読む大山を、有村と2人のコーチであるユン・ジェイ氏が見つめる。有村の胸中はいかに・・

「リゾートトラストレディス」初日の14組目は、大山志保、上田桃子、有村智恵の組み合わせ。3人の選手が1番ティグラウンドに上がり、帯同キャディがティグランドへ姿を現した時、思わず「エッ？」という声が漏れた。

大山志保を指導している韓国系アメリカ人のコーチ、ユン・ジェイ氏が、同組の有村のキャディバッグを担いでいるではないか。確かに同氏は有村のコーチを兼ねてはいるが、客観的に見ると何やら穏やかではない雰囲気が漂っている・・・ように見える。

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ホールアウト直後の有村に尋ねてみると、「コーチが、（指導する選手）1人1回ずつキャディをやる、と言い出して、そのトップバッターが私だったんです。練習ラウンドで大山さんと『同じ組になったら面白いね』何て言っていたんですが・・・。今日は、大山さんの立場はどうなるんだろうな、と思いながらのプレーでした」と、複雑な胸中を明かした。

一方の大山は、有村の心配をよそに「こんな状況は始めて。私なんか、智恵ちゃんが序盤悪かったから“智恵ちゃん頑張れ！”ってギャラリーみたいな心境でした」と笑顔。この日初めてバッグを担いでもらった有村に対し、「私は5回くらいかな。コーチに担いでもらうと心強いですね」と話しながらも、「いっぱい担いでもらったので、私はもういいですよ」と笑った。

偶然のペアリングが生んだ悪戯に翻弄された2人だが、この日のスコアは共に3オーバー。何と、明日も同じ組でプレーすることになった。大山はまったく意に介していない様子だが、有村にとっては大先輩に気を使いながらのラウンドが続きそうだ。